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レゴ4幅車全史1985:白ホイールの時代が幕開け

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 レゴ4幅車全史、80年代も折り返しの1985年です。新しいホイールがあらゆる車に採用されるようになります。



 前年に登場した取り外し可能なホイールは、この年になって本格的に導入されました。本年には4幅車の単品セットが多数登場し、その多くが新型ホイールでした。新しいホイールは金属車軸の旧タイプとは異なり、白か灰色が採用されました。4スポークのデザインとも相まって車の見た目が非常にリアルになりました。ホイールといえば赤色が基本であったレゴのスタイルに変化が訪れ、白ホイールの時代が開けるのです。

新ホイールの活躍

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 タウンのテーマとして度々登場するフォーミュラーカーも、今までのゴーカートのようなものではなくボリュームアップして格好いいレーシングカーの体を成すようになりました。ボディ全体が傾斜したデザインや、ウェッジプレートを使ったウィングなどアグレッシブな造形は80年代という時代を強く感じさせます。実はこの形のウェッジプレートはこの年に初登場となるパーツです。これまでも宇宙船などには大型のウェッジプレート(ウィング)が使われていましたが、小型のものが登場したことにより4幅車のような小さなモデルにも斜めのラインを取り入れることができるようになったのです。フロントにはカーナンバーがプリントされたスロープが付きます。レゴのフォーミュラーカーには定番のパーツとなり、この後も90年代まで度々使用されます。

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 このフォーミュラーカーに使われているのはこちらの新型のブラケットです。初登場年から多くのカラーバリエーションが作られ、様々な乗り物のベースとして使用されています。形状的には通常のパーツでも完全に代用可能ですが、子供の激しい遊びにも耐えうる強度を持たせるためには必要なパーツだったのでしょう。この時代すでにレゴは単なる積み木と呼ぶにはとても複雑なものになっていました。ブロックで形を作るだけではなく、組み立てた後は一つのトイとして完成されたものを目指すというレゴの姿勢の一端がこのパーツの導入にも表れていると思います。

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 オーソドックスなセダンの単品もこの年には登場しました。カーベースを基にした組み方はこれまでの基本フォーマットと全く同じです。レーシングカーのような赤と黄色のストライプが入っていますが、セット名は「ファミリーカー」となっています。おもちゃとして子供の目を惹くためのカラーリングが採用されたものと思われますが、カラフルでありながらも色使いに関しては割とストイックなレゴらしからぬ選択のようにも見えます。

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 こちらは4x5フェンダーを基にしたトラックです。ドアや風防など4幅車用パーツを駆使した無駄のないビルドがさく裂した1台といえるでしょう。車内の灰色のシートの背もたれと、車屋根のピラーとの組み合わせの美しさはブラボーと言いたいくらいです。これも4x5フェンダーの中央に開いている2x2の穴があっての組み合わせなのです。ちなみに荷台に使われている6ポッチ幅のフェンスが新パーツとなります。

旧ホイールの防衛

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 赤色の旧ホイールを使った新製品もまだ共存していました。といってもそもそも車軸パーツ自体にバリエーションがなかったこの時代では、ホイール固定の旧タイプでもそれほどメリットの違いはありませんでした。金属車軸は子供の強い力で遊んでも壊れづらいというのは、むしろ旧タイプの強みだったと思われます。救急車では色合いに合わせてか旧赤ホイールが選択されました。ホイールのせいで古い見た目に見えますが、実は風防が新しい水色となりました。これまで窓ガラスはクリアが基本でしたが、これからは水色が多数導入されていくようになります。また車屋根を使って、テールゲートを作れるということが、このセットで新たに示されています。

ガレージ

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 新型ホイールと共に登場しているのがこの青いジャッキであり、車の整備のシチュエーションを表現したセットがよく見られるようになりました。こちらはお馴染みのシャッター部品を使った小さなガレージのセットです。あくまで車はオマケ的なものなので簡易的な作りで、ヘッドライトも省略されています。新型ホイールと水色の風防の組み合わせとなり、去年までの製品と比べるとぐっと新しくなりました。

基本セット

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 ベーシックは3+、5+、7+と年齢ごとにパーツの細かさが異なるセットが用意されました。5+からはミニフィグ遊びが許されるようになり、7+ではタウンと同等の4幅車を組み立てられるセットが用意されました。取り外し可能なグレーの新ホイールが付き、ドアや風防、屋根など4幅車に必要なパーツが全て入っています。特定のテーマを持たないこれらの基本セットが特異な点は、シリーズものではありえない掟破りも可能というところで、全くスケールの異なるキッチンセットも作例として提示されているところが面白いです。

カナダ限定品

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 前年のカナダ郵便車に続いて、この年にもカナダ限定品が存在します。品番もカナダ郵便車との連番となっています。ユニセフとのコラボ品のようで、サイドのロゴはなんとパネルにプリントされています。このセットのみの貴重なパーツです。このセットでも新型ホイールが使われ、オフロードタイヤと組み合わせられています。このセットでは片側車軸を使って後ろにスペアタイヤを取り付けるというテクが披露されており、特殊セットながら新ホイールのメリットの一つを早くも提示していました。

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 実は前年のうちに登場していた片側車軸ですが、当初はキャッスルでのみ使用されていたため、車への採用は本セットが最初となりました。馬車用の大きな木の車輪も、車と同じ軸の規格を採用しているんですね。様々なパーツがシステマチックに再設計されていった時代でもあります。現行でも使用されている同パーツですが、取り付け強度のためかポッチは2x2が付くようになっており、4幅車向けには大きくて少し使いづらいパーツでした。

マースク

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 4幅とは少し異なりますが、少し面白いセットを紹介しましょう。マースクというのはコンテナ船を運航しているデンマークの会社です。レゴでは70年代からコラボセットをリリースしていますが、注目なのはイメージカラーとなる水色のパーツです。レゴにまだ原色カラーしかなかった時代、マースクとコラボするためだけに薄い青色のパーツが限定的に作られていました。それらの色はマースクブルーという名前で呼ばれ、今でも非常に珍しい色となっています。なぜならレゴは頑なにマースク以外でこの綺麗な水色を使おうとしなかったからなんですね。しかしこのセットを見ても分かる通り、水色の車屋根やドアが存在するのです。これらはかなり希少な4幅車パーツといえるでしょう。なお、後年に登場した様々な水色とは異なる色となっており、今では全く使われない色となっています。



 順調にパーツの進化を続けつつも、シリーズの構成は前年から基本的に変わりありません。あえて言うならキャッスルは少なめで、スペースはかなりの新セットが登場しました。むしろレゴの中で最も紆余曲折しているのは基本セット関係の方だったりします。タウンなどがどんどん精細に進化していく一方で、入り口たるベーシックをどのような形で提供するか、そしてどこまでタウンと近づくべきか常に試行錯誤をしているように見受けられます。
 ホイールも現行品と同様のものとなり、4幅車の見た目はかなり現在に近づいてきました。ヒンジの車屋根以外のパーツは、現行品でもほとんど再現できそうです。シンプルでありながらも、完成された一つのスタイルがこの時代にはありました。そしてこれから4幅車はどのように進化していくのでしょうか。次回は1986年です。
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