Quarter Brick:スピードーズで作り出す近未来ショーカー
Quarter Brick
誰もが追い求める未来感、SF感、そして非日常、そういったものをレゴで形にするにはどうしたらいいでしょうか。それは普通ではないパーツを使うことです。
今回は特殊なパーツを元に、4幅車の表現を広げるべくちょっとユニークなスタイルに挑戦しました。使うのはレゴチーマのスピードーズで使われた金属のフライホイールです。金属ホイールの一輪車を走らせて目標にぶつけたりして遊ぶあれですね。トイザらスでワゴンセールの定番だったのが思い出されますが、2013年から2014年までのリリースとなる、今となっては案外レアなパーツです。最初に着目したのは金属のホイールではなく、水色のタイヤでした。レゴの車でもカラードタイヤを取り入れたいと考えた私は、さっそくスピードーズのホイールを解体……しようと思ったものの、とりあえず元のパーツの状態で使ってみることにしました。そんなわけで今回はリア1輪となる三輪車となりました。ホットウィールにあるようなオリジナルデザインのショーカーを目指しています。
件の金属ホイールを起点にしてボディを作っていきました。奇抜で格好いい形にしたかったので、ボディ全体が前傾になるようにし、宇宙船のような青のキャノピーを配置しました。濃い青の風防は最近のレゴだとあまり見なくなりました。リアルではないものの、SF的な尖った見た目にするには効果的なパーツです。オープントップでミニフィグを収め、ドライバーはステアリングホイールではなく操縦レバーを握ります。ボディカラーは未来感を意識した派手なマゼンタです。ボディサイドは視界のためにクリアになっています。大きなリアホイールのインパクトを活かすために、ボディはできるだけコンパクトに収めました。またホイールが見えるように、全部をボディで覆わないようにしました。
レゴでSFっぽいものを作りたい!という気持ちは心がキッズのビルダーなら誰しもが抱く共通の想いですが、それを狙おうとすると逆に現実感の排除が難しかったりします。車の場合、全体の印象を退屈な日常に引き戻してしまうのはホイールとタイヤです。ここが普通のタイヤのままだと、どんなにヘンテコなデザインのボディを考えたとしても、「ヘンテコな形の普通の車」にしかなりません。スピードーズは空想の世界にトリップしたいビルダーにはもってこいのパーツです。水色のタイヤ、そして普通のパーツでは得られない金属の質感で、圧倒的なSFオーラを得ることができます。
低い車体にミニフィグを押し込む都合上、やはりハラキリでスペースを稼ぎます。マフラーは曲がったツノパーツにハーフペグを刺し、斜めに飛び出したパイプを表現しました。リア回りはスピードーズのユニットの形がそのまま露出します。本来はギザギザが付いたリップコード(細長い軟質の棒)とホイールのギアを噛ませて、勢いよく引くことでフライホイールが高速回転する仕組みになっています。この車はリップコード用の穴はボディでふさがれているので、残念ながら走らせることはできません。しかし金属ホイールはよく回るので手ころがしでも非常にスムーズに走ります。
あなたのレゴストレージにも使っていないスピードーズはありませんか?あれだけ投げ売りされていたのにないとは言わせません。そこに新しいビルドの道が広がっています。
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