Greaser:不良のレッドクーペ - 4-Wide Lego Cars Blog - レゴ4幅車ブログ

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I said Legal Lol. Rail Plate Runner. Welcome to Minifig Rides car show. This is how we build....4WLC!
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Greaser:不良のレッドクーペ

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Greaser / Dopplers

 4幅のホットロッドはもう極め切ってしまったのでしょうか。そんなことは全くありません。まだ見ぬステージに進化し続けているのです。



 グリーサー(Greaser)とは、革ジャンやジーパンなど50年代の不良な若者に好まれたファッションのことです。当時の若者が好む遊びといえば車が重要なポジションにあり、グリーサーたちはホットロッドという、改造を施した車を好んで乗り回していました。ホットロッドといえばストリートで違法なレースが盛んに行われており、1951年にはNHRAが発足してドラッグレースの公式化が進められたものの、ホットロッド文化もグリーサー文化も共に社会的に悪いイメージがつきまとっていました。ホットロッドとは、悪い人たちの乗り物だったのです。
 時代は飛んで2021年、ホットロッドは立派なヒストリーとなりました。Hot Minifig Ridesでもベストホットロッドというアワードを設けて、トラディショナルな形のホットロッドを評価しています。今や4幅車ビルダーなら誰でもホットロッドを作っています。それがどういう形をしているのか、現代においてホットロッドがどのように解釈されているのか、皆さんよく分かっているようです。そんな中で1台のアワードカーを選ぶにあたり、「これは」という決め手が必要でした。で、あれば1台だけ明らかにオーラが異なる車がありました。ホットロッドがまだ本物だった時代、そのグリーサーの雰囲気を強く匂わせる赤いクーペが、他の車に大差を付けて選定となったのです。

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 4幅のホットロッドはすでに多くのスタイルが開発されてきましたが、このクーペは既存のどのフォーマットとも異なる新しいビルドでした。普段の彼のビルドは6幅車や8幅車が主体なので、普通の4幅車とは異なる雰囲気はそういったところから生み出されたものなのでしょう。まず一見すると「ワイルド」な車です。車体は前後で折れ曲がり、リアは異様に車高が上げられています。ルーフのツッパリは長く、不良の車にふさわしいスタイルです。車高を地面すれすれまで下げるのが最近のトレンドなのに対して、かなり車高を上げたスタイルで、その凜と立った姿だけでこれが他とは一線を画する車だと分かるでしょう。もちろん細部を見ても非常によく作られており、白くペイントされたファイヤーウォールなどは他の誰も取り入れていないアイディアでした。そして馬の鞍を使ったラジエーターグリルも驚くようなアイディアですね。前面の形はこのパーツ出ないと出せないでしょう。少ないパーツで組まれたエンジンも、小ぶりで当時っぽさを感じます。

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 カーズのライトニング・マックイーンのフロントノーズをリアトランクに配置します。そのプリントをどう処理するのかというと、まったく隠すこともなくそのまま使うという大胆な方法でした。しかし全体の雰囲気がとても上手く仕上げられているので、些細なプリントなどはまったく気になりません。それのこのパーツの曲面も、フェンダーが切り取られたようなアーチもこの車にピッタリ合っています。アーチの内側は2x2ラウンドタイルが内側にはめこまれている辺りも非常にきめ細やかな配慮だと思いました。リアタイヤは8mmワイドホイールにワイドスリックタイヤ、さらに大きな14mm用シティタイヤを重ね履きで、迫力のある大きなタイヤとなっています。

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 クリップヒンジでボディの前後が折れ曲がります。フロントは6Lバーが車軸になります。リアは1x4プレートの車軸です。比較的オーソドックスな足回りかと思いきや、リアはクリップヒンジで上下に動かせるようになっています。

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 カーペットはレンガ風のタイルです。サイドからはドライバーが片腕を出し、不良な雰囲気を出しているのが素晴らしいです。ミニフィグの腕だけが手錠パーツで保持されており、ミニフィグ自体は乗っていません。実は空間的にもミニフィグを乗せるのは難しい小さなキャブです。彼は今回2台のホットロッドのみをHMRにエントリーしてきました。様々な車が集まるHMRですが、一人一人を見ると作ってくる車にはかなりの偏りがあったりします。それぞれのビルダーに得意分野があり、自分の理想の形を追及しているのです。今回のアワードはその努力が見事に結実した瞬間となりました。アワードを決めた私としてもとても嬉しいことです。4幅ホットロッドはまた新しいステージへと進みました。またこれからが楽しみです。
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