【Brickshelf】シトロエンDSの最も上品な作り方
Citroen DS
User : Suzuki
Brickshelf Gallery - CitroenDS
どうやら以前のJAMのLゲージ展示にあったらしいのですが、日が悪かったのか実際にはお目にかかれなかった作品です。作品のテーマとして人気が高いシトロエンDS。そのエレガントさはたった4ポッチ幅にまで落とし込んでさえも生き続けるのでした。
4x4ウェッジを用いたボンネットや屋根、プチスロを用いたフロント造形など、全体としてトリッキーな組み方の部分はあまり見受けられないシンプルな組み方です。シンプルでありながらも、4ドアを余裕で飲み込む長い車体、後ろに向って絞り込まれたライン、そして隠れたリアタイヤなどがこの作品をどうしようもなく「シトロエン」たらしめています。唯一上下逆組みされたフロントのウェッジが、絶壁になりがちなフロントフェイスを鼻筋の通った美形に仕上げています。あらゆるラインがつながり、一つにまとまったシルエットは実に品格の高いものとなっています。ウィンドウをフルスモークにしたのも、このボディカラーと非常にマッチしていますね。

最終的に2幅へと絞り込まれたテールはウェッジとプチスロによる合成技ですが、ルーフから見る全体のフォルムは綺麗に整っています。サイドウィンドウには前後のつなぎとしてスモークのパネルが使われています。風防の高さが半端のため1プレート分の隙間ができているのですが、ここにスモークの1x2プレートを挟まずにあえて隙間は残されています。リアシートのお客さんが窓を少し開けているように見えますね。

裏面は床なしで、車体面よりもさらに低い位置にドライバーがセットされます。この方法によってフィグ乗りでありながら低いルーフラインを実現しているわけです。またリアタイヤは超絶ナロートレッドにするという割り切りがされています。それでもちゃんと4輪にしてあるというのは拘りでしょう。

後部座席の人は旧フィグの胴体を乗せています。そのため正攻法の二人乗りというわけではありませんが、4ドアとプロポーションを追求した結果といえるでしょう。
モノクロでシックに仕上げられたこのDS、4幅車でクラシックカーを表現する際の一つの指標として置けそうです。同じ4幅でも「クラシック」と「カスタム」ではこれほど雰囲気が異なるものなのかと実感しました。
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