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レゴ4幅車全史1992:時代はリゾートへ、そしてオクタン登場

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 レゴ4幅車全史、1992年です。レゴタウンは新しい時代である90年代を突き進み始めました。



 昨年リリースの新型オフロードタイヤによって、4幅車のデザインは劇的に変化しました。さえない片田舎だったレゴタウンは、この年からリゾート感を高めていきます。タウン製品の色合いから灰色が排除されていく傾向がさらに加速し、明るく華やかになっていきます。この年から導入されたパラディサが、タウンとは異なる新しいレゴの町並みを提示したことで、レゴタウンの住民もつられてオシャレな装いをするようになったのです。さらに町の雰囲気を変えたのはガソリンスタンドのブランドとして実在のシェルと入れ替わるように、架空ブランドのオクタンが登場しました。これによって90年代レゴタウンはさらに現代へと近づいていきます。

タウン4幅車はスタイルが完成


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 カーベースを使った90年代のオーソドックスな4幅車です。パトカー単品セットはその時代ごとの4幅車のベンチマークになりますね。4x4と銘打っており、オフロードタイヤがセットされていますが、ノーマル車軸なのでサスペンションギミックはありません。あくまでも安価に遊びを提供するための製品ということでしょう。ピックアップボディになっており、運転席の後ろにはロールバーが付いています。この年が初出というわけではないですが、パトライトのクリアパーツがタイル仕上げになっています。この年ではヘッドライトなんかはまだポッチむき出しですが、ライト類のポッチ隠しがこれからだんだんと進んでいくことになります。ちなみにパッケージ右上にパトライトが光っているマークが付いていますが、ライトギミックは付いていません。

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 アメリカでスペースシャトルの打ち上げが始まってから約10年、一般的な認知度が高まってきたこともあってか、レゴタウンの遊びとしても取り入れられました。シャトル運搬トレーラーはライトやホーンがてんこ盛りのアメリカンなスタイルで作られています。4幅のキャブの後ろに5幅のスリーパーが付くというのがこの時代のトラックの基本スタイルとなりました。フロントに新規パーツのフェンスのバンパーというのもその後のお決まりとなりました。誘導用のバイク2台と車1台が付属します。4幅車のデザインは実にオーソドックスですが、青いカーベースが初登場しました。青はこのセットを含めて2セットしかリリースされていないので、カーベースの中ではレアな色だったりします。スペースシャトルはこれ以降何回もリリースされる人気テーマとなりました。おそらくこのセットの売れ行きが良かったのでしょう。

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 5年ぶりのゴミ収集車の新製品です。80年代からイメージも刷新されました。コンテナが動かせるギミック付きで、糸のウィンチで積み下ろしが遊べる仕様のようです。ダイナミックなパッケージ写真で遊びのイメージが膨らみます。この時代、ヘッドライトは従来のイメージを捨てきれずにポッチむき出しでしたが、テールライトにはクリアレッドのタイルが採用されることが多くなってきました。硬派な働く車らしく、シャーシには灰色が使われています。灰色のタウンフェンダーがタウン製品に使われたのは実はこのセットが初めてで、これ以前だと灰色基調のクラシックスペースでしか使われていないパーツでした。この年だけパラディサも含めて3セットで採用されましたが、これ以降はあまり使われることはなく、灰色のフェンダーは結構レアなパーツです。

パラディサ


 ミニフィグの世界に新しく追加されたのは、タウンとは異なる世界観を形成するパラディサでした。レゴの人気は男の子に偏っており、女の子にも訴求できるシリーズということで開発されたものでした。ピンクパーツが導入され、それまでになかった色合いが見られてこれはこれで魅力的なシリーズでした。90年代で終わってしまったシリーズでしたが、今から考えると現在のフレンズの前身的な存在であるといえるかもしれません。

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 パラディサのフラッグシップ製品となるリゾート別荘のセットです。ライトグリーンの専用基礎板が非常に爽やかなイメージで、そこにパイレーツで使用されていたヤシの木やオウムが背景に加わり、パラディサの魅力が詰まった名セットです。薄着のミニフィグたちはサングラスや口紅などの特殊顔プリントが使われ、タウンの住民よりもオシャレさが増しています。付属する車は黒いオープンカーというのもセレブ感を感じますね。非常に簡易的な小型カーベース使用の4幅車ですが、フロントが傾斜したデザインがオシャレに見えます。黒のスロープフェンダーはこのセットのみに使われたパーツでした。

タウンもリゾート系に


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 パラディサの登場に合わせて、タウンもリゾート系で華やかな雰囲気になりました。灰色が完全に排除されたデザインは90年代の明るい雰囲気そのものです。ホイールも灰色より白の採用が多い時代でした。フロントには1x4車軸、リアにはサスペンション車軸が採用され、足回りまで赤くペイントされた姿はキャルルック的です。タウンでもサングラスの特殊プリント顔が採用されるようになりました。ウィンドサーフィンはこの年に初登場となりました。ロールケージの上にサーフボードを積み、セイルは丸めて輪ゴムでまとめて上に積み込むようになっていました。パラディサのイメージが強いサーフボードですが、実はタウンで先に登場しており、パラディサへの導入は翌年でした。

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 こちらもサーフボードとボートを運ぶレジャービークルのセットです。通常では車に使われることのないキャノピーがフロントに使われ、モダンを通り越して近未来的な雰囲気を醸し出しています。このキャノピーは1990年のモノレールで使われたもので、本セットでまだ3セット目の採用でした。黄色の救命胴衣は90年代に多用されたミニフィグアクセサリーで、船など水場のセットでは必ず着用されていました。当時としては安全意識の教育という意味合いがあったのでしょう。

オクタンガソリンスタンドが誕生


 初期のレゴから定番だったシェルのガソリンスタンドがなくなり、代わりにオリジナルの架空ブランドであるオクタンが登場しました。オクタン導入の経緯については色々な理由が考えられます。過去においては北米市場のみシェルではなく、エクソン仕様の製品を用意したりと、世界戦略上で不都合があったことが挙げられます。いずれにせよ、通常のタウン製品から特定企業のライセンス品を排除していくのは、レゴ製品の標準化に必要な流れだったと思われます。なおシェルとの友好的な提携関係はオクタン登場後にも続き、様々なプロモーション品などに現れています。

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 当時は灰色のロードプレートがラインナップにあり、セットに含まれる道路系のベースプレートは灰色が多かったですが、本セットでは芝生をイメージする緑のプレートが採用されています。またこれまで地面や樹木としてしかほとんど供給されていなかった緑色が、プレートなど通常のパーツとして供給されるようになりました。オクタンの登場によってレゴタウンの色合いは大きく変化したのです。建物のデザインはかなりモダンに進化し、天窓付きの屋根は歴代のセットの中でも屈指のオシャレさです。レッカー車は本年のゴミ収集車と同じようなウィンチのギミックを備えています。乗用車は92年当時としてはやや古臭いデザインです。建物のオクタンロゴは全てシールですが、オクタンプリントのミニフィグが初登場しました。

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 サスペンション車軸を使ったレーシングバギーのセットがいくつかリリースされており、車両の単品セットとしてはオクタンカラーが採用されました。緑色のパーツが入るようになったとはいえ、このセットでは2x3プレートが2個のみと、やはり最初のうちは出し渋っていました。フロントのウェッジスロープがこの年の新パーツで、バギーでも傾斜の付いたデザインにできるようになりました。オクタン関係のロゴは大きなウィングも含めてシールとなっていました。アンテナに付いている黄色の旗も、シールを挟んで貼り付けるようになっていました。ドライバーはスペースのブラックトロンのプリントを採用するというちょっと面白いチョイスになっていました。プリントが今ほど細かくなく、見立てによっては宇宙服をレーシングスーツにするのもアリというおおらかな時代でした。

レスキュー


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 警察と消防が常に人気なタウンの中では一歩劣るものの、救急、救助系のセットはやはり定期的に供給されています。ホイールまで含めて黄色いカラーリングのこの「トラウマチーム」は、このセット単体のリリースで、ちょっと特殊な雰囲気が漂っています。宇宙シリーズのキャノピーは過去にも車として採用されたことがありますが、デザイン面でも未来的で面白いですね。バイクのヘッドライト部分にパトライトを配置するデザインも他のセットでは見られないものです。日本人からすると「トラウマ」というワードに恐ろしさばかり感じてしまうわけですが、まさに怪我人を搬送するという緊張した場面が再現されており、レゴ社的にはレスキューテーマが市場に受け入れられるかという試験的な思惑があったのかもしれません。このセットの車両について細かい話をすると、キャノピーの傾斜を避けるためにハンドルがヒンジで傾けるように取り付けられており、これも普通の製品では見られない工夫ですね。

ベーシック


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 年代によって方向性が異なるベーシックでは、ミニフィグ入りでかなりタウンの精細さに近づいたセットが5歳以上向けとして登場しました。ブリックセットの上記の写真だと伝わらないかと思いますが、さらにブリックリンクにに飛んで見ると青いバケツの写真が載っています。赤いバケツ、青いバケツは1987年くらいから定番商品になっており、毎年新しいパッケージがリリースされていました。さて本セットではカーベースが1個入っており、フェンダーや風防を使って色々な4幅車を作ることができます。低年齢向けのためヘッドライトなどはプリントブロックとなり、ホイールは古い金属車軸がまだ使われていました。大きなタイヤと組み合わせたモンスタートラック風の作例も載っており、ミニフィグの灰色の足をエンジンに見立てるという面白い組み方が示されています。



 パッケージからレゴランドが消え、90年代レゴらしい雰囲気となってきました。80年代から続くキャッスルはクルセイダーズ、ブラックナイツ、そこに盗賊団のウルフパックがやってきました。スペースではブラックトロン2に対抗してスペースポリス2が登場、パイレーツでは海軍の制服が青から赤になるなど、ミニフィグを中心としたシリーズが盛り上がっていました。ハイティーン向けのテクニックでは900ピース越えの大型セットも登場しました。毎年話題に事欠かないレゴの躍進はまた来年も続いていきます。
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