レゴ4幅車全史1998:レゴタウン崩壊 - 4-Wide Lego Cars Blog - レゴ4幅車ブログ

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レゴ4幅車全史1998:レゴタウン崩壊

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 レゴ4幅車全史、世紀末が迫ってきた1998年です。レゴの世界は急激に様変わりします。



 昨年投入されたタウンのジュニア向け路線は、本年も継続して拡充が図られました。一方で従来通りのレベルの製品は実質的にタウンから消え去る形となりました。レゴはビギナーを受け入れたいあまりに、今までの古い住民を皆追い出してしまったのです。こうしてレゴタウンの中心地は廃墟となり、ハリボテの入り口だけが残りました。安住の地を追い出されたミニフィグたちは、一発逆転を狙ってサッカーを始めるか、改造車で荒野を駆けまわります。そしてわずかに残った善良な住民を救出すべく新たなレスキュー隊が組織されたのでした。

タウン


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 こちらがこの時代の一般的な車です。フロントフェイスはプリント付きのスロープとなり、組むのが難しい細かいパーツが極力排除されています。ボディサイドは大きな基本ブロックを置き、見た目の華のなさをプリントでカバーしています。パーツの組み合わせではなくプリントで車の違いを出していたため、車用だけでもかなりの新規プリントが製作されました。また後ろに載せているのは、新型のトライクです。2輪と違って倒れないので幼児でも遊びやすくなりました。実質的に従来の小型バイクとは入れ替わりとなりました。

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 一体成型カーベースに中間サイズが導入され、多くの「一般車」に使用されました。オフロードタイヤを取り付けてもフロアまでは届かないですが、一応フェンダーの部分が切られています。しかしこの時代は旧タウンの4幅フェンダーは使われなくなったので、この切り欠き自体が簡易なフェンダーの表現のような形になっていました。この時代のタウンジュニアにしか使われなかったカーベースです。

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 こちらは警察のトラックです。遊んでも絶対に壊れない一体成型トレーラーベースが新規に作られました。見た目の派手さを増したいがゆえか、この頃クリアグリーンの窓ガラスが採用されるようになりました。風防のクリアグリーンはこの後もあまりリリースされていないので結構貴重なパーツです。パトライトなどはラウンドブロックやスロープなどを使い、細かいパーツはかなり控えられています。クリア系統の45度スロープは後の時代ではあまりリリースされていないので、これらも意外と貴重品です。

エクストリーム


 レゴも新しい文化の風潮に乗っかることを意識したようで、当時流行りのエクストリームスポーツを題材にしたシリーズが大々的に取り入れられました。モンスタートラックやドラッグレースなど、古くからあるものの焼き直しも含まれるものの、これまでにはない発想もありました。

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 モンスタートラックやバギーのつり橋渡り、ゴムボートの川下り、ロッククライミングなど、一つの立体基礎板の上で様々なエクストリームスポーツが繰り広げられるセットです。モンスタートラックはテクニックから拝借してきた超大型なホイールがセットされています。小型バギーの方はサスペンション車軸を使った最後の製品となりました。また台形フェンダーが採用されているのも珍しいですが、青は80年代以来の久々のリリースで、こちらもこれが最後のセット採用となりました。ミニフィグやエクストリームのロゴが新鮮で新時代を感じます。

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 こちらはモンスタートラックのようなバギーのような、砂漠を走るオフロードカーです。メッキのマフラーやネオングリーンのクリアパーツなど、派手な色合いのテイストが従来のタウン系とは異なる路線です。レゴも製品を時代に合わせるために必死だったようです。銀メッキのサイドマフラーは1994年のホットロッドクラブ以来の収録で、メッキでのリリースはこれで最後となりました。

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 こちらは地上を走るジェットカーというなかなか面白い題材の車です。背景もソルトレイク風で、ボンネビルを意識したレゴとしては珍しいセットです。車というよりも、ジェット飛行機にタイヤを付けたようなものです。両側のウィングは前年のスペースのUFOで新造されたパーツを色替えで転用しています。これ以降リリースされていないのでこの時代特有のパーツですね。ジェットエンジン搭載のレコードカーはこれ以来度々製品として登場します。

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 レールのドラッグレーサーはすでに何度もリリースされているモチーフですね。本シリーズだと町と組み合わせるという制約がないので、マシンの大きさは今までよりもだいぶ大きくなりました。その分プロポーションも格好良くなっています。2台は共通の組み方で色が違うだけのようです。F1と同じカーベースが使われており、黄色はこのセットのみのリリースです。エンジンはカラフルなマフラーに、メッキのインテークというのがカラフルでシリーズの雰囲気が出ています。この頃はまだグレーパーツの割合が低く、ダークグレーもアクセサリー系への使用がメインでした。

レスキュー


 旧タウンの流れを一番多めに引き継いでいるのがレスキュー(Res-Q)というシリーズでした。これまでは警察や消防が花形でしたが、レスキューテーマはレゴが見出した新しい方向性でした。テーマカラーも黒と黄色という、これまでとは違った雰囲気になっています。ブリックセットではタウンのカテゴリーの一つということになっていますが、カタログ上は完全に単独のシリーズという見せ方になっていました。

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 従来のカーベースを用いた4幅車ですが、フェンダーを省略しているので、簡素化されたイメージを受けます。しかしこれでもジュニア向けの車よりは高密度にできていました。このシリーズでは濃いクリアブルーの窓に統一されているため、4幅風防もクリアブルーとなりました。また9Vライト用のカバーのみがシリーズ全体に採用されています。しかしライトシステムの製品はありませんでした。

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 こちらはフェンダーがちゃんと付いているので、旧タウンと同等のクオリティを保ったセットです。電動ノコギリやモーターハンマーなど工具が非常に充実するようになりました。4幅車ビルドでよく使われる双眼鏡もこの年にリリースされました。またキャビン横のサーチライトとして、ネオングリーンのクリアパーツが採用されています。スペースで先に登場していた色ですが、1x1プレートはこれが最初のリリースでした。

シェルプロモ


 通常製品からシェルのガソリンスタンドが消えて久しいですが、レゴとシェルとの友好関係は続いており、この年には多数のプロモーション品がリリースされました。シェルらしいモータースポーツのセットもありましたが、サッカーのシリーズが登場したのが大きなトピックです。

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 一時期のレゴを語る上では欠かせない存在、サッカーのシリーズがこの年から始まりました。この年のワールドカップフランス大会に合わせて作られたシェルのプロモーション品で、通常の製品とは異なりました。こちらに紹介するポリスユニットのセットは、当時大きな問題だったフーリガンと警官の衝突を再現したユニークなものです。セットのトラックは旧タウン的な4幅車でした。こういう車にもとりあえずレーシーなワイドスリックタイヤをセットしているのが、この時代のレゴの特徴でもあります。

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 こちらは1996年にリリースされたインディカーの焼き直しセットです。組み方はほぼ同じですが、フロントウィングが1プレート高くなっているので少し格好悪くなってしまいました。ゼッケン付きのスロープは青い5番は使いまわしですが、なぜか赤い1番だけシェルプロモ用の新規プリントになっています。どうしても赤色でナンバー1のプリントにしたかったのでしょう。

アドベンチャー


 この年のレゴの大きな目玉はこのアドベンチャーシリーズです。インディジョーンズ風の冒険家がエジプトの遺跡を巡ります。映画と同じように古い時代が舞台となり、ここで新しい車のフォーマットが生み出されました。

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 この年に一気に様々なセットがリリースされているのですが、その多くには新パーツを使ったクラシックカーが付属していました。そこには新しいフロントグリルやホイール、窓、そして幅の広いキャビンが登場します。特にミニフィグを2人横に並べることができるシートは画期的でした。車自体が4幅のボディの真横にタイヤを取り付けるスタイルで、旧タウンからすると少しスケール大き目という感じになりました。

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 4幅ボディにつなげる形で乗員を横2人にできる新パーツです。窓やルーフ、ハンドルなどを付けられるポッチがあり、非常に車が作りやすいパーツです。当該シリーズではタン、黒、灰、濃灰がリリースされました。ただアドベンチャー以降は採用がぐっと減ってしまうので、色違いはあまり充実していません。しかし最近でも乗り物ベースとしてちらほら採用されているので、まだ今後に期待できるパーツです。

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 クラシックカー用のそのものずばりなフロントグリルです。ヘッドライトも付いているのが非常に親切で、専用造形品としては形にあくが強くないのでかなり使いやすい部品です。カーブした上面も既存のカーブパーツときれいにつながります。しかしこのパーツはほぼアドベンチャーでしか使われておらず、よって灰色も濃灰も旧色しか存在しません。もし供給が復活したら作品作りに重宝しそうです。

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 クラシックな見た目にするためのスポークホイールです。ペグ穴規格でタイヤはベーシックでよく使われる既存のものを使います。デザインだけが新しく変わっているわけですね。スポークは隙間が抜けており、表裏が同じ形なのでバイクにも使いやすいホイールでした。アドベンチャー以降も結構広く使われましたが、2007年頃に18mmホイールとタイヤの規格が新しくなったので廃盤となりました。そういったことから再リリースも望み薄なのが残念です。

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 地味なところですが、ペグ規格の車軸プレートが新たに登場しました。従来のベーシック系だと2x4ブロックにペグが付いたものがありましたが、こちらのプレートタイプの方が格段に見た目が良くなりますね。

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 元の無地パーツは1996年デビューらしいですが、一般製品への使用とするとアドベンチャーから一気に広まったパーツです。砂漠の冒険をイメージした弾痕付きプリントがシリーズを通じて多く使われたため、このプリント仕様を持っているという人が多いかと思います。屋根パーツに使うヒンジ規格で、あおり付きのフロントガラスを作ることができます。4幅車向けに使いやすく、他に代替になるようなパーツもないのですが、これもスムーズヒンジ規格廃止の流れと共に今は廃盤状態です。



 レゴタウンが完全に崩壊した1998年でしたが、車セットの需要自体は無視できなかったようで、4幅車的にはむしろ豊作な年でした。これからのレゴはチャレンジの時代になります。既存のアクアゾーンやスペースは凶悪なエイリアンフェイスが主流となり、新しい時代の感性に合わせようと必死でした。カオスだったタイムクルーザーはすでに終了していますが、この時代はミニフィグ系シリーズ全体がすでにカオスという雰囲気です。タウン、キャッスル、スペースなどがゆるく世界観を共有していた流れがなくなり、単発のシリーズがそれぞれの世界を組み立てる方向に進んでいきます。我が道を進むテクニックもかなり90年代的トレンドに沿った雰囲気になり、ハイテクイメージなホイールやタイヤが採用されるようになりました。
 さて4幅車的な展望はまだ明るいかと思いきや、本年でまともな車を出してくれたエクストリーム、レスキュー共に来年以降の展開がないため、ここからはマジでヤバい感じになります。チャレンジの時代のレゴは新シリーズも新パーツも出すだけ出しては、上手くいかずに使い捨てという具合でした。まさに迷走というのが相応しい暗黒時代が始まったのです。
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