レゴ4幅車全史2001:ジャックストーン! - 4-Wide Lego Cars Blog - レゴ4幅車ブログ

4-Wide Lego Cars Blog - レゴ4幅車ブログ

I said Legal Lol. Rail Plate Runner. Welcome to Minifig Rides car show. This is how we build....4WLC!
0

レゴ4幅車全史2001:ジャックストーン!

4600-1.jpg


 レゴ4幅車全史、はるばるここまでやってきました。2001年、ジャックストーン時代の幕開けです。



 西暦2001年!レゴタウンは跡形もなく消滅しました。ミニフィグ関係のシリーズはまだカタログの主要部分を占めてはいましたが、レゴの主役としては全く新しいシリーズが導入されました。それがジャックストーンです。え?個人名?と訝しく思うかもしれません。しかし21世紀のレゴはラインナップの中核を担うシリーズに明確な主人公を据えたのです。実質的にレゴタウンの後継となるのがジャックストーンで、年齢層を低く抑えたままさらに「魅力的」な新造形パーツを投入したものでした。幼児が扱いやすいように人形もミニフィグをやめて、新型が導入されます。しかしこれは新タウンシリーズではありませんでした。ジャックがいなければ誰もまともに仕事をする気がないという、ジャックストーンのためだけのシリーズでした。

ジャックストーン


 警察、消防、多数の働く車など、タウンの要素の多くを引き継ぎました。対象年齢的にはジュニア向けタウンと同じターゲット層ですが、簡易な作りのセットでは見た目を格好良くすることが難しいという、これまでの課題をクリアしたシリーズとなっています。ジャックストーンではパーツそのものを複雑なラインで専用造形にし、簡単さと見た目の良さの両立を狙っていました。そのため車のデザインはガラッと変わりましたが、旧来のファンの多くはこの変化に強い拒否感を持ったことでしょう。

4600-1.jpg
 パトカーのセットは常にその時代のレゴを象徴します。ボディ造形は前後左右を新規造形のパーツで固められました。これらのパーツはテクニックピンの規格でカーベースに差し込んで固定されています。そのため、この車は最低限のポッチ接続を除いて、主要部分はペグ接続で成り立っています。そしてこれはジャックストーンというシリーズ全体の基本コンセプトとなっています。4幅の基本シャーシの真横にタイヤを飛び出してセットするスタイルは、やはり低年齢向けのデザインに感じます。人形が大きくなったので上半身が大きく飛び出しており、ゴーカートのような印象です。18mm径ワイドホイールに装着する薄いタイヤが新登場し、スポーティな車に使用されました。多くのパーツはジャックストーンのみで使い捨てられました。パトライトに使われる特殊スロープも、今では廃盤となったパーツです。

30643.png
BrickLink - Part 30643 _ LEGO Vehicle, Base 4 x 10 x 1 1_3 with 8 x 2 Recessed Center, 4 Pins, Technic Holes [Vehicle, Base] - BrickLink Reference Catalog
 ジャックストーンの車の基本となるカーベースはテクニックパーツの装いとなりました。車軸となるテクニックペグが一体成型で付いています。側面に装飾パーツを取り付けるための穴が開いています。真ん中が窪んでおり、シートポジションを低くすることができます。人形自体が大きいのでこうしないと車のルーフが高くなってしまうのでしょう。カラバリも短い間に多数リリースされましたが、ジャックストーン終了と共にお役御免となっています。

30622.png
 車のフロントに取り付けるパーツです。ヘッドライトやエアインテーク、ディフューザーなど色々な車のパーツを、なんとなく「それっぽく」表現した特殊造形です。テクニックペグでの接続となります。使いようによっては4幅車で化けそうなパーツではありますが、これも基本的にジャックストーンでしか使われずに終わったパーツです。

30626.png
 こちらも非常に面白いパーツで、大きなウィングパーツです。車を格好良くするパーツとしてこういうものが出てくるあたりに2001年という時代を感じます。これも4幅車にも使えそうなパーツですが、6ポッチ幅ほどあるのと、ステーが太いのでやはり少しオーバーサイズになってしまいます。やはりジャックストーン以外ではほぼ使われずに廃盤となっています。

47367.png
 こちらは今でも様々に利用されているハンドルです。大きなジャックストーンフィグでは従来のハンドルは小さすぎるため、彼らが実際に手で持てるようにするための新規パーツでした。非常に汎用性の高いパーツであるため、ジャックストーン終了後も生き延びて今に至ります。

30640.png
 上述のハンドルを差し込むための土台です。ハンドルを取り付けるだけで2x2のスペースを占有しようというのは、我々からすればなかなかの根性だと思います。ハンドルは生き残りましたが、こちらの土台の方はジャックストーンと共に墓場に埋もれました。
34862.png
 前年登場の18mmホイールに装着できる新サイズのタイヤは、かなり低偏平なサイズでした。テクニックの方ではすでに格好いいサイズのタイヤが色々出ていたので、その流れが通常のシリーズにもやってきたということでしょうか。ジャックストーンでは、ホイールを共有しつつサイズの違いを出すために使い分けられました。このタイヤは同等品が現在もリリースされています。

4611-1.jpg
 徹底的なハリボテ化が達成された警察署は、そのハリボテ感を隠すことができていません。こうして見るとパーツの多くが新規造形に見えます。車は専用のキャノピーを取り付けるのがこのシリーズのセオリーです。ヘリのキャノピーとはサイズも異なっているところにレゴ社の気合が感じられますが、多額の資金を投資したと思われる新金型の多くはすぐさま廃盤になってしまいます。18mmホイールの赤が新登場しました。

4605-1.jpg
 こちらは消防車のセットですが、肝心の消防隊員は車から降りるのにもたついているため、一般市民のジャックが消火活動に励んでいます。こんな具合でどのセットでも活躍しているのは彼一人です。このセットでは大型のフレームバンパーがフロントに取り付けられています。ジャックストーンの車にはヘッドライトを取り付けるという概念が存在しないので、フロントフェイスは窓かノーズにプリントされています。デザインが安っぽく見える原因にもなっています。

30642.png
 大型トラック用のカーベースはまた専用設計となっています。高さがある、というよりハイリフトになっていてサスペンションの細かい造形が入っています。消防車用の赤の他に、濃灰や黒もあります。もちろんジャックストーンでしか使われていません。

4609-1.jpg
 タウン系の花型であるはしご車もバッチリ用意されました。トレーラーベースも新規造形です。これに使われているハシゴはなぜか70年代ファブュランドの再利用ですが、前年のミッキーマウスシリーズにて金型が復活したのでそちらからの流用となります。トラックヘッドは上のカーベースと同じですが、上に載っているキャブは6幅です。消防車にまでGTウィング装着というのが、いかにもおもちゃっぽいですが、こういう発想もカスタム的にはアリだと思います。パーツ的に羨むポイントはほぼないジャックストーンですが、この時代の特徴としてメッキパーツが多数使用されています。このセットでもトラック用マフラーがメッキとなっています。このマフラーパーツはジャックストーンでの利用に合わせて根元がペグ接続に変更されています。これ以降の収録ではペグ接続のままリリースされます。

クリエイター


 この年のベーシック的シリーズにはクリエイターという名前が付けられています。こちらもジャックストーン規格の人形が導入されました。低年齢向けには遊びやすくて頑丈なこちらのフィグを使うというのが、この年のレゴ社の方針だったようです。

4176-1.jpg
 カーレースがテーマになったセットです。あくまでも基本的なパーツのセットなので、非常に単純なデザインとなっています。ホイールはジャックストーンに合わせて18mm径で、白、灰色、黄色の3色が含まれています。カーナンバーや車のフロントプリントなどは90年代からの流用ですね。この時代にやはり羨ましいのは、アンテナやフェンスをはじめとして、メッキのパーツが惜しげもなく投入されていたことでしょう。この頃にはメッキパーツ冷遇の時代など予想もしていませんでした。

アルファチーム


 この年に投入されたミニフィグのアクションテーマがアルファチームです。世界征服を企むオーグルという悪役と、アルファチームが戦いを繰り広げます。ミニフィグは完全に名前が割り振られており、ここ最近のキャラクター戦法の流れを汲んでいます。同名のPCゲームがリリースされ、各キャラやビークルはそちらとリンクしているというものでした。

6775-1.jpg
 陸海空の様々な乗り物がラインナップされました。その中で辛うじて車っぽいと言えるものがこちらなので、一応紹介しておきます。メイン車両はジャックストーンと同じく18mmホイールが採用されており、車幅は6幅あります。ミニフィグは悪人顔ですが、黄色のカラーリングはアルファチーム側なので正義のために戦う側です。細かい点ではニューマチック(空気圧)システムに使うT字バーが、ダイナマイトのスイッチに使われています。このパーツ自体は80年代から存在しますが、用途外での使い方がだんだんと増えていき、レゴビルドの必須パーツとなっていきました。

スタジオ


 この年はアクション映画を撮影するセットが複数投入されました。またスピルバーグの最新作ジュラシックパークIIIとのコラボセットもリリースされ、レゴを使った映画作りという遊びを強く押し出している様子です。さらにカバヤレゴでコカコーラのおまけとしてスタジオシリーズのポリバッグが大量に登場しました。カバヤは日本だけの展開なので、私たちには馴染みが深いシリーズだったりします。

1353-1.jpg
 アクション映画のワンシーンのように、車がジャンプするところを再現したセットです。車はいちおう4幅ですが、こちらも18mmホイールを両サイドにセットした低年齢向けのようなデザインです。この頃の車のデザインにはまるでやる気が感じられません。しかし一応カーベースを使っています。一体成型のジャンプ台は前年のテクニックで登場したものの流用です。

レーサーズXALAX


 レゴレーサーズというゲームは、ブロックで作った車を走らせるというシンプルなビジュアルでした。本年に発売のレゴレーサーズ2では、車とキャラクターは専用造形となり、ダイノアイランド(恐竜)、マーズ(火星)、アークティック(北極)を経て最終ステージのザラックスにたどり着きます。ゲームと同時にザラックス(Xalax)という製品シリーズが展開されました。レゴではこれまでレース関係のシリーズは何となくといった感じでリリースされてきました。ゲームと連動するという形でレーサーズというシリーズが確固たる枠として始動したのが、このザラックスといえるでしょう。13種類のレーサー単品セットが登場し、ミニカーコレクションのように楽しめるものでした。そしてミニカー的というコンセプトはその後のレーサーズにも引き継がれていきます。

4566-1.jpg
 多数リリースされたレーサーのうちの一つ、ギアはサンドパープルという珍しい色が採用されています。青っぽく見えるシャーシはバイオレットです。これまでにはなかった色がにわかに増えていった時代でした。

4574-1.jpg
 こちらの写真で見ると実際のパーツの形状が分かります。特殊形状のホイールはシャーシに車軸が埋め込まれており、分解不可の構造となっています。この一体のシャーシの上に、フロントカウル、リアカウル、そしてドライバーの3パーツを乗せるだけでマシンは完成です。

4578-1.jpg
 遊び方のイラストでは、バンパーがぶつかるとフィグが上に飛び出すことが示されています。シャーシと各パーツの構成も分かりますね。この中ではリップ付きの特殊カーブスロープだけが今でも現役です。レーサーズというシリーズの幕開けは非常に攻めた形の商品群でした。しかしここまで別物だったのはザラックスだけで、やはり人気はイマイチだったようです。



 1999年のスターウォーズはレゴにとっては大ヒットでしたが、映画が公開されない年には人気が盛り下がってしまいました。そこで今年にはハリーポッターが大々的に導入されます。これも現在まで続く人気の版権シリーズとなりました。ミニフィグ系のシリーズではマーズの登場が印象的です。火星人フィグが登場したり、今ではほぼ使われることのないサンドレッドが多用されました。
 レゴ全体において大きなトピックならば、バイオニクルの登場は見逃せません。テクニックシリーズでは車などの乗り物メカを作るのが定番でしたが、1999年のスライザー、2000年のロボライダーと、ここにおいてもキャラクター性を取り入れたシリーズの模索が見られました。私がチャレンジの時代といったレゴ暗黒期が生み出した最大の功績を挙げるなら、このバイオニクルでしょう。時代を切り開くためにレゴ社は数々のレゴらしくない取り組みを打ち出しました。中でもバイオニクルは見た目やストーリー、そしてパーツの点で、従来的なレゴからは最もかけ離れた存在でした。しかしそれが結果として大ヒットとなり、レゴの世界に全く新しいカルチャーを作り出したのです。
 振り返ってみれば何も悪いことばかりではありません。4幅車にも、現在のトレンドへとつながる新しいチャレンジが始まります。次回2002年をお待ちください。
関連記事
スポンサーサイト



該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://4widelegocars.blog.fc2.com/tb.php/1786-72485f25