レゴ4幅車全史2002:レーサーズの進撃! - 4-Wide Lego Cars Blog - レゴ4幅車ブログ

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レゴ4幅車全史2002:レーサーズの進撃!

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 レゴ4幅車全史、2002年です。ちょうど20年前となりました。若い世代でも見覚えのあるセットが出てきたのではないでしょうか。



 4幅車文化という視点で見るとジャックストーン時代はどん底でした。通常のラインナップから普通のパーツが消え去り、オリジナル作品を作るユーザーは皆困惑しました。2002年もラインナップの流れとしては前年を踏襲していましたが、製品全体に雰囲気の変化が見られました。大きな変化はパーツの色合いにあり、中間色系が積極的に使われるようになりました。オレンジ、水色、ライムと、レゴのパレットを鮮やかにする色が通常のシステムパーツに大量に入ってくるようになりました。これまでもじわじわと新色は増えてはいましたが、特殊なパーツに限られているというパターンが多く、この年は決定的な方向転換となりました。オリジナル作品にも様々な色が使える時代になっていきました。

ドロームレーサーズ


 前年に登場したレーサーズはザラックスという、かなり特殊な形態のものでした。ミニカー的になったレゴは結局のところ他社のミニカー製品群とまともに勝負しなければならず、不振な結果に終わったものと思われます。レゴ社は1年でその流れに見切りをつけ、本年にはまた内容を刷新しました。今回もドロームレーサーズというゲームと連動する形で製品を展開しており、その点では同じです。しかし今度はもっとレゴらしいパーツで組み立てるタイプのものになりました。専用のプルバックモーターが作られ、ホイールとタイヤは従来通りのゴムタイヤ付きのものになりました。ただしホイールのカラーバリエーションが一気に増え、ボディにはプリントを多用し、昔ながらのレゴ製品とは一線を画す新たなイメージを作り出しました。シリーズロゴもデザインし直され、以降長らく使用されるものになりました。

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 4幅の小型レーサーが同時に多数リリースされるという、ザラックスと同様の攻勢でやってきました。新型のプルバックモーターをベースに、最低限のパーツで構成されます。小さいサイズで形を作るために、新しいカーブスロープやフェンダーパーツが作られました。また小さなミニフィグ胴体が登場し、頭だけ通常のフィグヘッドを載せる簡易フィグが付属しました。非常に簡単なパーツ構成ですが、レゴらしさを上手く残した新シリーズとなりました。オレンジの9mmワイドホイールはもちろん新色です。

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 ライム系のパーツも非常に新鮮でした。フロントのリップ付きカーブスロープはザラックスからの継続パーツです。ヘルメットやスロープへの専用プリントが施され、現代的なレーサーの雰囲気が感じられます。この車は前後でホイールサイズが異なり、ライムの新色が2種のホイールで登場しています。

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 オフロードタイヤ用の11mmワイドホイールも赤という新色で登場します。オレンジのフェンダーには専用のプリントが付き、リアにはエンジン風の特殊パーツが新造形されます。

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 こちらはリアにオフロードタイヤ、フロントにワイドスリックタイヤという組み合わせです。これももちろんミディアムブルーのホイールはどちらも新色です。

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 新型のプルバックモーターは、小さい作品に埋め込みやすい小型なものです。2幅のモーター本体のサイドに細軸が飛び出しており、ホイールをセットできます。軸にはホイールを固定する突起があり、実は旧タイプのワイドホイール系はセットすることができません。そのため後述するようにホイール側も新金型となりました。本年と翌年のレーサーズにのみ使われて廃盤となっています。

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 2種類のモーターが用意されており、それぞれ性能が異なりました。薄い方はスピードタイプ、1プレート分厚くなったこちらはパワータイプといった具合です。色でも識別できますね。こちらのタイプにはダークグレーの他に黒の色違いもありました。基本的には翌年までのレーサーズで使用されますが、こちらのタイプのみ後年でも採用例があり、少しだけ息が長いです。

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 旧タイプの9mmワイドホイールは軸穴が丸でしたが、プルバックモーターに対応するため穴が十字形になりました。旧タイプでは白、灰色、黄色の3色しか出ていませんでしたが、レーサーズにて一気にカラバリが展開され、灰色、黄色の他に赤、緑、オレンジ、ライム、ミディアムブルーが初年に登場しました。初期にリリースされた色のいくつかは、今ではレアパーツとなっています。このホイールはこの後も裏面の形の改修が度々入ります。

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 11mmワイドホイールも同様な理由により、穴が十字に変更されました。こちらも初年には白、灰色、黄色の他に赤、青、黄色、緑、ミディアムブルーと多数のカラバリが登場しました。こちらも今では白と灰色が主流なので、他のカラバリは貴重な色もあります。こちらのホイールはこれで現行品と同じ形になりました。
 ちなみに細軸ホイールの元祖である8mmホイールには改修が入りませんでした。そのためここにも載せていません。8mmホイールは元から穴が十字のように切ってあり、従来のままでプルバックモーターに対応しています。

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 レーサーズ時代にリリースされたフェンダーの一つがこの年に登場します。泥除け部分は短く切られており、バギーのような車に似合います。他のパーツとの組み合わせはあまり考慮されていないので、使うならこの造形をそのまま活かす組み方でないと使いづらいです。この年にはプリント付きが10種類ほどリリースされています。今では様々なように使われ現役です。

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 レーサーズの小さな車に乗せるためのミニフィグボディです。両手でハンドルを掴んでいるのが分かるでしょうか。この形のフィグは結局レーサーズだけにとどまり、それ以外には全く転用されずに終わりました。

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 専用のトラックシステムが新規に作られるという気合の入れようでした。コースは直線とカーブの他にY字分岐と坂の4種類が組み合わされています。ちなみオフロードと銘打ったこちらのセットではコースの色が特殊で、ダークタン(に近い色?)となっていました。コースが長く、パワーが長持ちするパワータイプのモーターが2個入っています。非常に楽しそうなセットですが、マシンをよく見るとフロントタイヤが通常のパーツと異なるのが分かります。実は普通のゴムタイヤだと壁との摩擦で上手く走ってくれないので、フロントのみプラスチック一体成型の専用タイヤとなっています。ということは単品売りのマシンでは上手く走ってくれない(?)ということです。私も実際に試したことはないので、普通のタイヤでもそれなりに走ってくれるのかもしれませんが、セットと単品で仕様が違うというのは結構惜しいところです。

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 こちらは先ほどのセットよりも少しコンパクトになった、レーストラックのセットです。こちらはスピードタイプのモーターで、タイヤも小さいものになっています。こちらもフロントタイヤはプラスチックで走行抵抗を減らしています。コースは直線と坂の2種類に加えて、スケボー用のランプがジャンプ台に使われています。

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BrickLink - Part 41864 _ LEGO Wheel Small Wide Hard Plastic Tread, Hole Notched for Wheels Holder Pin [Wheel] - BrickLink Reference Catalog
 コースで走らせる際に、前輪の抵抗をなくすためのプラスチック一体のタイヤです。形状的には通常の11mmワイドホイールとオフロードタイヤと同じですね。基本的にレーサーズのトラック用として使われ、以降廃盤になりました。
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 こちらも同じようにプラスチック一体のタイヤです。9mmのワイドスリックタイヤと同じ形になっています。こちらはタイヤのふちがフランジ形状に出っ張っており、接地面を減らして抵抗を少なくしているようです。こちらもレーサーズのトラックセット以外には使われませんでした。

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 こちらもドロームレーサーズのラインナップに加えられたセットですが、一連の4幅レーサーとは少し趣が異なるドラッグレーサーのセットになっています。この形のマシンはこのセットのみで、シリーズの中では少し浮いた存在です。ここに載せていないだけで、大きいサイズのマシンも同じシリーズに混在しており、この時のレーサーズはまだ方向性を模索している様子でした。青いマシンでドロイドアームをウィングステーにしているところにビルドの進化を感じます。

アイランドエクストリーム


 21世紀はストリートカルチャーが注目される時代になりました。エクストリームスポーツに関しては90年代から取り入れていたレゴでしたが、本年登場のアイランドエクストリームは、さらにストリート感を強めたテイストになります。ドラッグレースやモンスタートラックなどの80年代のものはなくなり、スケボーが取り入れられました。レーサーズが別シリーズとして存在するので、こちらでは車関係はあまり出ていません。パッケージはリゾートと都市感が押し出され、警察や公共機関を捨てたタウンシリーズの延長のような雰囲気がありました。ただ、実質的にこの年のみの展開で終わったシリーズでした。

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 タウンジュニアでリリースされたトライクを中心に、オレンジ色のトレーラーを組み合わせたセットです。囚人服のフィグはありますが、警察はいません。この島は何でもやりたい放題の無法地帯のようです。18mm径のワイドホイールとオフロードタイヤを装備したトラックはミニフィグ向けでありながら完全な6幅車体となっています。トラックの6幅化は旧タウン時代からちらほらと見受けられましたが、ここにきてその傾向が固まってきます。といってもミニフィグ系シリーズが散発的にリリースされるので、新しいスタンダードは生まれていません。この年から多用されるオレンジや、メッキのパーツ、ネオングリーンのクリアパーツなどがこの時代の雰囲気をよく表します。高さ2のオレンジドアは現在でもこのセットのみの貴重なパーツです。カラフルなレーサーズの流れで、11mmワイドホイールの青という新色が出ますが、こちらもこのセットのみのレアものとなっています。トレーラーベースや他パーツなどはジャックストーンからの流用も見られます。

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 フラッグシップとなる大箱はエクストリームスポーツをTV中継するタワーでしょうか。スケボーやバンジージャンプ、ロッククライミングができ、ヘリコプターとバギーが付きます。こちらもオレンジやミディアムブルーなど、新しい色が多用されています。建物の壁に使われているのもライトイエローという新色です。現在リリースされているライトイエローとは微妙に異なっており、現行はブライトライトイエローとして識別されています。この時代は様々な色が増えていきましたが、この時代だけの特有の色も多く残してしまいました。なおバギーに使われる青いロングシャーシはこのセットのみのレアカラーです。

ジャックストーン


 この年のジャックストーンは飛行機関係が充実し、新製品の多くは飛行場関係でした。他シリーズと同様に新色が多用され、特にオレンジ色パーツが大幅に増えました。またカバヤレゴのラインナップにも入り、ジャックや飛行機おじさんのフィグが大量に出回りました。

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 飛行場のアクセサリーとして小箱には給油車がリリースされます。なんとカーベースがオレンジ色になっています。まあどうでもよい話ですね……。低価格の簡単なセットなので特に語ることはありません。

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 消防車は飛行場の片隅に置くための追加でしょうか。スロープのフロントプリントは前年セットの流用ですが、アルファーチームなどで使われる新型の6幅キャノピーがこちらにも採用されました。車の後ろにはライト&サウンドの4x2x4パーツが載っています。こちらは前年の警察署に入っていたものの色替えで、それを低価格セットに落としたのがこのセットということになります。ミニフィグ2体と簡単な小屋が付いて32パーツで収まっているのが信じられません。ほぼ一体パーツのみで組み上げられています。

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 黄色の建設車両系はジャックストーンではレスキュー車両という扱いになっています。ただの労働は面白くないので、救助活動というドラマチックなストーリー仕立てにしているのでしょう。ちなみに似たような黄色のトレーラーのセットは前年に出ていますが、さっそくのリニューアル(?)という形になっています。トレーラーベースやキャノピーなど主なパーツは前年の流用です。

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 ジャックストーンで今年の大きなトピックは、ペグ穴タイプの11mmホイールが登場したことです。11mm径で細身のサイズのホイール自体これが初めての登場でした。これは飛行機の車輪に使うための新パーツで、この年にはジャックストーンでしか使われていません。これも非常に便利なパーツだったので、翌年以降さっそく他シリーズに転用され始め、今では定番パーツの一つとなっています。4幅車ビルドでも非常によく使われますね。

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 11mm径ホイールと組み合わせるタイヤです。ブロック状のタイヤの溝は従来のタイヤデザインに則っていますが、かなり高低差控えめに造形されており、自然な見た目になっています。現在も同等品がリリースされています。

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 厳密にいうとロードプレートはジャックストーンという括りではないようですが、タウンに当たるシリーズがないのでここに並べておきます。パッケージの写真を見ると、ジャックストーンとアイランドエクストリームが一緒に並べられています。タウン末期の緑のロードプレートは5年で廃盤となり、道路幅を拡張した新デザインとなりました。車のサイズが大きくなったので当然の変更といえますが、道路があってもこの時代は街を作って並べるという遊び方を提示する商品は皆無なので、ロードプレートだけがラインナップから浮いていました。従来通りに直線、十字、曲線、T字の4種類がリリースされています。

スパイダーマン


 スターウォーズ以降タガが外れたレゴは様々な映画とコラボを果たします。スターウォーズとハリーポッター以外はスタジオシリーズの一部という括りで、小規模な展開でした。今では人気の中心にあるコミックヒーロー系で先陣を切ったのは、新作映画が公開されたスパイダーマンでした。ヒーロー物は基本的に現代劇なので、この時代では貴重な町要素となりました。

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 ヒーロー物でよくある銀行強盗を捕まえるシーンのセットです。スパイダーマンの舞台はニューヨークなのでNYPD仕様のパトカーが登場します。しかしタイヤが完全にボディサイドに飛び出した残念なデザインでした。まともなデザインの4幅車が消滅したので車ドアがほとんどリリースされなくなっており、たまにこういった車が出ても1x4パネルなどを置いてドアを省略するケースが増えました。パネルだとシールを貼りやすくなり、この車もサイドの模様はシールになっています。

ハリーポッター


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 ハリーポッターには車関係のセットはほとんどないのですが、シリーズ2年目の本年では空飛ぶ魔法の車が登場します。劇中の車はフォードアングリアですが、フォードの記載はパッケージなどにはなく、自動車メーカーのライセンスは取得していないようでした。さてレゴ独自のタウン路線から離れた車がどうなるかというと、答えは6幅化でした。これには劇中と同じようにキャラクターが2人乗るという再現要素も加味しての判断だったと思われます。今年のセットの中でも特にミディアムブルーが多用されたセットです。特に高さ2のドアが付くのは車ビルダーにはうれしいところでした。この車は以降も複数回リメイクされるので、そのたびに水色ドアが供給されました。



 この年のアルファチームは水中にもぐるようになり、また様々な新製品がリリースされました。レーサーズのシリーズ内には4幅車の他に、テクニックのウィリアムズF1や、大型のRC、さらに中規模のテクニック/システムのレーサーなど様々なセットが登場しました。どれもプルバックモーターや、スラマーによって走らせることを意図したものでした。この年はスターウォーズでもテクニック製品が登場し、バイオニクルの人気継続と合わせてテクニック関係の拡大が見られました。またマインドストーム系の製品ではスパイボティクスが登場しました。
 タウンというシリーズがバラバラに砕け散ってから、4幅車も闇の時代をさまよっていました。最後のタウンシリーズのまともな製品がリリースされてから5年が経過しました。スポット的に見どころのある製品が登場したとしても、4幅車ジャンルを形成するにはいたりませんでした。しっかりとした基礎が、ブロック遊びには必要です。しかし夜明けは近づいていました。
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