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レゴ4幅車全史2004:レゴの色に大きな変化

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 レゴ4幅車全史2004年です。夜明け前の空は明るくなってきました。私たちはお互いにどんな顔をしているのか、はっきり見分けがつくようになってきました。



 昨年が大幅な改変の年だったこともあり、4幅車的に見ると今年の変化は少なめです。昨年から導入されたワールドシティは順調に拡充され、デザイナーセットとして始まったラインナップも引き続き展開が広げられました。レーサーズも同様に続いています。
 スターウォーズなどの版権シリーズの登場の影響もあり、ミニフィグの表情変化は細かくなり、一般シリーズまでその傾向が及んでいました。そしてレゴはミニフィグの肌色をキャラクターに合わせて変えることを決断しました。きっかけになったと思われるのは昨年に登場したランド・カルリジアンのミニフィグで、他のキャラクターが皆黄色フィグの中で一人だけが茶色肌で登場しました。しかしこの矛盾した肌色の決定は、これからのレゴが人種の違いをどう扱うかという問題を提起することになったと思われます。
 今までのミニフィグは、というよりレゴのフィギュアは肌色を黄色で統一して表現するというデフォルメが行われてきました。しかしレゴの世界がどんどんリアルになっていき、現実の社会とのつながりを明確にせざるを得なくなったとき、この変更は遅かれ早かれ必要な措置であったと思われます。しかし肌色フィグが採用されるのは明確な人物モデルがいる版権物に限定され、ワールドシティなどの一般シリーズは黄色のままでした。レゴは自分たちのアイコンであるミニフィグを黄色のまま続けていくことも同時に決断したのです。基本的な方針は現在でも変わっていません。
 そしてこの年にはもう一つ、色についての大きな変化がありました。いわゆる「新灰」の登場です。この年の途中から灰色、濃灰、茶色の3色は色味が明確に変更されました。この変更は特にアナウンスされることなく実施され、製品を購入したユーザーの間で大きな波紋を呼びました。2004年といえばすでにインターネット掲示板が広まっており、特にディープなユーザー層からネットで強いバッシングを受けることになりました。想定外なファンの反発を受けたレゴ社は、今後は基本色を理由なく変更することはしないと公式に声明を出すことになりました。しかし変更された新灰は覆されることなく、20年ほどが経過した今でも、ユーザーの間では新灰パーツ、旧灰パーツを区別して呼んでいます。

ワールドシティ


 昨年は警察車両関係が一気にリリースされ、今年は海洋関係のセットが多数追加されました。そのため今年の車の新セットはほぼありません。ちなみにこの年のワールドシティは旧灰のセットと新灰のセットの両方(場合によっては同じセットでも2種類?)が混在していました。さらに余談ですが、この年のホバークラフトのセットに、青の1x2レールプレートが新色として入りましたが、以降10年以上再収録がなかったので4幅車ビルダーの間では隠れたレアパーツとして認識されていました。

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 唯一の車的なセットがこちらです。ブリックリンクのパーツ一覧では新灰と新濃灰となっています。黄色をメインカラーにしたレスキュー系のセットが複数リリースされ、その中の最も安いセットして追加されたものです。レーサーズで登場した小さなフレアのフェンダーを使い、ATVバギーにしています。以降は低価格セットの定番的な車両となります。

スパイダーマン


 版権物であるスパイダーマンのセットではこの年からミニフィグが肌色になりました。セットのテイストとしてはワールドシティと同じような雰囲気ですが、ミニフィグが変わってしまったので世界観のつながりが絶たれることになりました。肌色は白人用と黒人用の2種類が用意され、アジア人のことはまだ考えられていませんでした。

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 この時代に最もオーソドックスな4幅車を供給してくれたのはスパイダーマンでした。このセットのNY風パトカーはルーフを省略したオープンカーになっていますが、この時代のセオリーを最もよく表しています。4x4ウェッジを使ったフードと、特殊カーブスロープのバンパー、そして90年代からの定番であるワイドスリックが超ハミタイで取り付けられます。バイクはまだトライクが使われていました。このセットでは新色が使われており、ベース部分が新濃灰のトライクが供給されました。このトライクがメインで使われたのはこのワールドシティ期がまでくらいでしたが、これ以降もシティに入ったり、スターウォーズの乗り物ベースに度々使われたりしています。

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 こちらの救急車も90年代タウン的なテイストを残しつつ、ルーフなどは新パーツにアップデートされています。この時代に珍しくドアも装備しているのが貴重な存在です。通常のフェンダーにオフロードタイヤを入れているので、逆スロープを追加してフェンダーを広げています。フェンダーは前後とも4x5タイプの白を使っており、そこがタウンらしさを強烈に感じさせる部分です。しかしこのタイプのバンが製品で提供されたのはこれが最後となりました。白の4x5フェンダーもこれが最後のリリースとなりました。

レーサーズ


 本年のレーサーズは昨年までの小型のドロームレーサーが縮小されました。カタログには昨年の電動のトラックシステムが残っていましたが、実質的な新製品はリリースされませんでした。小さいサイズのミニカーでは受けが悪いことを悟ったのか、この年のドロームレーサーラインはもっと大型のモデルがリリースされました。他にはフェラーリのライセンス物が通常製品として導入されました。他には、去年テクニック規格でリリースされたRCカーが進化し、かなり独自な企画を用いたものとなって登場しました。全体的にまだまとまりのないシリーズでした。

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 本年にも小型ドロームレーサーが3種類登録されていますが、いずれもポリバッグのようで、カタログには登場しません。販促のオマケ的なものとして使われたものと思われます。パーツ構成がやや少なく、胴体省略の簡易フィグすら付いていません。プリントパーツも控えめで使いまわしの物となっていました。

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 本年のドロームレーサーの主力はこちらです。リアに4幅ほどあるプルバックモーターを抱え、ボディは6幅ほどある近未来フォーミュラーカーのような形になっています。この年もカーブスロープにプリントを施したものが多数使われ、気合いの入った新製品でした。またサイズは大きくなったものの、最初からミニフィグを載せることは考えられていません。こちらのレーサータイプのマシンが3種類リリースされています。

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 車高の低いレーサータイプの他に、こちらのモンスタートラックタイプも3種類一度にラインナップされました。こちらも同じプルバックモーターを積んでおり、ホイールが大きくなったこと以外は似たテイストになっています。ただし同じ価格で売り出すには大きなタイヤとホイールにコストがかかるため、ボディの装飾は控えめで、結果的にこちらのタイプの方が4幅車的なデザインに近くなっています。

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 フェラーリとのコラボ製品はすでにいくつか出ていましたが、これで初めて通常製品としてカタログに載ることになりました。当時はフェラーリのミニカー化権利をマテルが独占していたので、レゴが組み立ておもちゃ(ミニカーとは異なる)としてフェラーリの商品化にこぎつけたのは画期的だったと思われます。ミニフィグをベースにし、ピットレーンとして専用プリントのロードプレートも付いていますが、車は6幅ほどあり、ワールドシティなどの4幅車とは世界を往来しないものとしてデザインされています。これ以降、フィグ乗りでリアルな車を作るには、4幅では小さすぎるということにレゴ社は気づくことになります。これ以降もしばらくはフェラーリのライセンス商品がレーサーズとしてリリースされていきました。

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 フェラーリF1で導入されたペグ軸パーツです。従来型だと2x4プレートにペグ軸が付いたものでしたが、見た目向上のためにディテールアップしたものが新登場しました。今でも現役パーツとして使われています。

ハリーポッター


 ハリーポッターもこの年から肌色フィグに変更となりました。車要素は少ないシリーズですが、本年では新作映画に登場した3階建てバスがレゴでもリリースされました。

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 空飛ぶ車のアングリアも6幅でしたが、バスも6幅で表現されました。ボディカラーは新色であるダークパープルが採用され、貴重なパーツがてんこ盛りでした。テクニックなどで採用されていたパープルよりも青みが強い色で、これ以降はほぼ入れ替えのような形でダークパープルが使われるようになりました。バケツなど低年齢向けベーシックセットで使われる、4ポッチホイールのダークパープルはこのセットのみの他、窓パーツや、割と基本的なスロープもダークパープルはこのセットのみの収録だったりして、今でもかなり貴重な存在です。ちなみに高さ2ドアのダークパープルが右側だけ入っています。今も左側のドアはリリースされていません。またアドベンチャーのフロントグリルの黒がこれで初リリース、そして最後のリリースとなっています。

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 ポリバッグ版でも同じバスがリリースされました。ライセンス物製品が出るようになってから、大型の主力製品と、販促用の小型製品の2種類が出るパターンが増えていきました。8mmホイールのダークパープルはこのセットのみの収録です。変わり種パーツとしてはクリアの1x6ブロックという大物も入っています。1970年代でしか使われていなかったパーツですが、以降はこのセットにしか入っていません。

クリエイター


 デザイナーセットの車のセットは昨年からの継続で、今年はダークレッドのパーツが多数含まれた恐竜や、メッキパーツ入りのロボ、蓄光パーツを使ったサメなどの新製品がリリースされました。それまでのベーシックにあたる製品も同じ黄色パッケージとなり、ブリックセット上では大分類「クリエイター」枠となっています。この年の新しい試みとしては、透明なケースに入ったXポッドの登場がありました。ちなみに日本ではすでに人気ジャンルだったロボ系の製品が公式でも出るようになり、その後定番ジャンルとなっていきます。

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 飛行機、ロボ、生き物、そして車と4種類のXポッドが展開されました。パーツ構成としては本当にささやかなもので、作られる車もレゴランド初期よりもさらにコンパクトなものです。レーサーズで開発された特殊カーブスロープの無地が入っています。

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 こちらは基本セットにあたる製品です。この頃は18mm径のペグ穴ホイールが低年齢向けに使われており、ジャックストーンの頃の流れが残っていると感じます。ジャックストーン規格のフィグは完全に姿を消したので、ブロックで作った人形となりました。



 スパイダーマン、ハリーポッターで肌色フィグが導入されましたが、スターウォーズは1月新製品のものでまだ黄色フィグになっていました。この年の途中のリリースから肌色フィグに切り替わっています。肌色フィグにしろ、新灰パーツにしろ、ファンにとってはナーバスな話題が多い年となりました。色の変更は、旧セットとの互換性を欠くことになり、また他シリーズとの交流を絶つことにもなります。レゴランド時代は宇宙でも城でもゆるく世界観がつながっていましたが、時代が進みレゴが進化するほどにシリーズごとの差が生まれ、境界線ができるようになりました。レゴの世界はすでに、ただニコニコしていられるような場所ではなくなっていました。そういった形でレゴもリアルになっていったのです。そして来年はまたその傾向が強まっていきます。
 しかし私たちにとってはある意味好都合なトレンドでもあります。車遊びはアウトローなところが少なからずありますから、レゴ社が昔のまま優等生を続けていたら今の4幅車は成立していなかったでしょう。
 次回は4幅車にとって大きな変革の年となります。お楽しみに。
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