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レゴ4幅車全史2005 後編:タイニーターボ登場!

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 レゴ4幅車全史2005年、後編です。4幅車カルチャーにとって最も重要なできごとがありました。



 2000年以降、レゴは様々な形で「新しい」子供たちの心をキャッチしようと躍起になっていました。中でもレーシングカーは超定番、超王道、不動の人気を誇るテーマで、さまざまに手法を変えてリリースされていきました。2001年以降のレーサーズのテイストはまさに00年代初頭のトレンディ―なカラーリングでした。しかしそれらも本当に魅力的なレゴの「ミニカー」にはなかなかなりませんでした。
 それが今年、タイニーターボという新ラインナップでハッキリと時代を掴むことに成功しました。2000年頃ブームだったスポコンジャンルをスクリーンに映し出した映画ワイルドスピードが2001年に大ヒット、おもちゃの世界も一斉にスポコンテイストに流れていきます。ミニカーの王者であるホットウィールはもちろん、他にも様々なミニカーが売り出されていました。タイニーターボはレゴで作るホットウィールのようなコンセプトでやってきました。それまでのレゴのイメージから逸脱し、リアルなカーカルチャーを取り入れたパッケージは、これまでにない魅力を放っていました。2005年の登場はおもちゃとしてはトレンドキャッチに遅い感がありますが、手堅いレゴにしては上出来でした。とにかくこれは子供たちのハートをぐっと掴んだのです。

タイニーターボ フェーズ1


 サイズ感は前年までのドロームレーサーと同じくコンパクトにまとめられ、ラインナップもミニカー的なので後継シリーズであることが分かります。ただし車好きなら雰囲気の変化に気づくはずです。ドロームレーサーは子供の気を惹くためために色をカラフルにしただけの子供だましのようなものでした。特にホイールのカラバリは工場ラインの製造計画が心配になるほど無数に出ていました。
 タイニーターボは色合い的に見ると、かなり手堅くなっています。しかし車好きのツボを的確に突く新パーツが多数登場しました。特にホットウィールのようなデザインの5スポークホイールが登場したのは衝撃でした。ホイールチョイスや、グラフィックもセンスが上がり、全てにおいてニューレベルなシリーズでした。
 この年はフェーズ1としてまず4種類の個性豊かな車が登場しました。パッケージも特殊で、プラスチックのボトルに入れられていました。価格はかなりリーズナブルで、ミニカー的にコレクションできるものでした。

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 オレンジ色のホットロッドはかつてないほどに、トレンドキャッチしたデザインになっています。ホットロッドというテーマは90年代からすでに取り入れられていますが、これが最もハイセンスなビルドだと思います。新型のグリルとエンジンパーツが非常に効いているのはもちろんのこと、3幅に狭めたボディや、異様に低くチョップしたルーフなど、実際の改造のセンスを上手く取り入れています。ホイールはスタンダードな8mm径を採用していますが、もちろん前後でサイズを変えてホットロッド的に見せています。グラフィックはシールが付属しています。

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 新型のグリルパーツは'33~'34フォード風の傾斜したデザインです。アドベンチャーで登場した垂直な墓石グリルにはヘッドライトが付いていましたが、こちらはそれがありません。ヘッドライトの有無や位置をビルダーが決められるので、色々な使い方ができますね。黒い成型にシルバー塗装の縁取りです。パーツ自体は現行でもよく使われる方ですが、このシルバーの縁取りはレーサーズの頃にしか使われていないので貴重品です。

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 V8スーパーチャージャー風のスクープパーツは、ホットロッドのインテーク表現に最も似合うパーツです。色はメタリックシルバーで登場し、これを使うだけで車が最高にクールにできました。これも現役のパーツですが、メタリックシルバーのリリースはレーサーズ以降途絶えてしまっています。

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 オフロードタイヤをセットしたハイリフトなマシンもかなりスタイリッシュなデザインで、今までとは異なる趣です。非常に小さいモデルですがこだわりのパーツ攻勢です。レーサーズフェンダーはセット専用のプリントパーツ、キャノピーのスロープは前年のセットからの流用ですがプリントです。サイドのディテールに使われているシルバーのバイクハンドルはニューカラー、リアに使われている赤いウェッジカーブは今年このセットにしか入っていない新パーツです。ダークグレーの11mmワイドホイールは現在でもこのセットにしか入っていないレアカラーです。

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 こちらはマッスルカー風のモデルです。タウンフェンダーを採用し、ビルド的には最も平凡ではありますが、このやりすぎなくらい低いルーフがあまりにもクールです。飛び出したスーパーチャージャーはルーフよりもはるか上空で、このセンスをレゴが繰り出してきたのは奇跡に近いです。タイニーターボの中でもこの瞬間が攻めていたと思います。4x4ウェッジの車屋根は専用のプリントで、それ以外はシールとなっています。新型の5スポークホイールが採用された2セットのうちの1つです。

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 4幅車の世界観をまるきり変えることになった伝説的なホイールです。このサイズの11mm径ホイールは、ジャックストーン時代に出たペグ穴ホイール以来の2種類目、細軸用ホイールとしては初のリリースです。今までの4幅車用のホイールが基本的に4スポークデザインだったのに対して、奇数の5スポークとなりました。造形の彫りも深くて見た目が飛躍的に格好良くなりました。11mm径ホイールは将来的にバリエーションが増えていきますが、レーサー5スポークは車軸穴が貫通しており、軸色が見えるのが特徴です。黒い成型色にシルバー塗装の縁取りが付くのが基本のカラバリです。レーサーズ時代に非常に多くリリースされましたが、現在ではカラバリも含めて廃盤状態なのが残念です。ぜひともリバイバルしてほしいホイールですね。

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 上の11mm径ホイールと組み合わせるタイヤです。4幅車のサイズで低偏平なタイヤを再現できる素晴らしい新パーツです。ジャックストーン時代にリリースされた11mm用タイヤとは外径サイズ違いになります。見た目が非常にソリッドで汎用的ですね。現行でも多用されています。
 正規の使い方とは違いますが、4幅車ビルダーはこのタイヤを伸ばして径の大きいホイールに使う「引っ張りタイヤ」をよくやります。18mmくらいまでは普通に伸ばします。

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 4台目はスポーツカー風のこちらです。新パーツを駆使した低いシルエットのデザインがかなり斬新ですね。注目は1x4の片側フェンダーです。タイニーターボの薄いボディデザインのテイストを作り出す新パーツです。そこにキレイにフィットするフロントスポイラーパーツもこれまでにはないテイストの物で注目の新パーツでした。フロントウィンドウ用のウェッジは本セットで初登場です。また汎用パーツで、1x3カーブスロープが今年からの導入となっています。カーブしたフェンダーのグラフィックだけプリントで、他の部分はシールとなっています。

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 スポイラーパーツはフロントにおいても良し、リアにおいても良しの使い勝手の良いお手軽エアロです。タイニーターボ用に考えられており、ワイド車軸と組み合わせると丁度いい位置に置けます。今もよく使われるパーツですが、黄色、赤、青なんかの派手な色はタイニーターボ期にしかリリースされていない貴重品です。

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 新型フェンダーの一つです。タイヤにピッタリフィットするアーチの部品は貴重ですが、他のパーツとの組み合わせが非常に難しく、あまり使い勝手がいいパーツではなかったりします。カラフルなバリエーションが出ており、タイニーターボ以降も小さ目の車のセットに度々採用されています。今のところ2017年が最後のリリースなので、実は廃盤になっている可能性があります。

タイニーターボ フェーズ2


 時間差を置いて次の4種類がリリースとなりました。フェーズ1とは異なる個性の車がしっかりラインナップされています。今回も4台中の2台にレーサー5スポークが採用されるという、バランスの良い構成です。
 ちなみにフェーズ1もフェーズ2も、2台を合体させて大きな車を作れるオマケのインストが付いていました。例えば8655のラリーカーと、8658のビッグホイールを合体できるのですが、この合体モデルに関してはセンスを疑うレベルの意味不明な車でした。おそらくレゴ社内のノルマで無理やり用意させられたものと思われます。

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 ラリーカーは前のラインナップにはなかった良い追加です。今回のラインナップでは最もオーソドックスな車のフォルムを持っており、通常の赤いタウンフェンダーが使われています。この時代に貴重になったタウンフェンダーが手に入るのもこのシリーズの魅力でした。レーサー5スポーク採用車で、軸穴が貫通していることを利用して白車軸を使うことで足元の雰囲気を変化させています。黄色に続いて赤いスポイラーパーツが採用されており、この色はこのセットのみのレアなバリエーションとなっています。

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 ユニークな近未来的デザインのレーシングトラックです。様々なテイストの車が一つのラインナップに集結するところが、ドロームレーサーとは全く違いますし、ホットウィールを参考にしていることは明らかだと思います。レーサー5スポークが6本入るという、パーツ的にお得なセットです。その代わりにボディのパーツ構成を減らしていると思うのですが、シルバーのエンジンパーツも付いていますし、やはりうま味が大きいセットだと思います。

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 オフロードカー枠はバギー的な車になりました。11mmワイドホイールは、ドロームレーサー時代にも度々採用された水色です。この水色ホイールは現在絶版中ですが、この時代に多数収録され、さらにかなり売れたと思われるので中古で結構豊富に出回っています。というかこの2015年シリーズのタイニーターボは中古が多く、かなり人気を博したことが分かります。ホイール以外も水色やオレンジなど、貴重なカラーのパーツで構成されています。このセットのみの収録パーツとして、グレーのキャノピーのパーツ、サイドの水色のカーブスロープ、水色の4x4ウェッジプレートなどがあります。

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 18mmという大径のホイールをセットしたこちらは、色合いも含めてドンクなどのDUBカルチャーをイメージしたものなのは間違いありません。新型のホイールは、先にデザイナーセットで採用されたものです。しかし本年リリースのセットにしか収録されなかった貴重なパーツとなりました。フロントには車屋根パーツを配置し、ライトなどはシールで表現されます。

パワーレーサーズ


 大型のプルバックモーターを使った、ちょっと大きめのシリーズです。昨年までドロームレーサーとして一緒くたにされていたラインに、パワーレーサーズという名前を与えたものです。サイズ的に4幅車よりかなり大きめです。タイニーターボにはないこちらの特徴としては、蓄光パーツが多く採用されているということです。

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 ラインナップの中から、4幅に近いものをピックアップします。モンスタートラックタイプのマシンは、タイヤにコストがかかるのでボディが小さ目になります。ホイールキャップのパーツが蓄光になっており、パッケージでは明るく光っているように表現されていますね。しかし実際には相当な暗闇でないと光が見えないので、写真に撮ったりするのはかなり難しい代物です。現行でも蓄光のパーツが白っぽい成型色でリリースされていますが、この時代の緑っぽい蓄光パーツはそれよりもっと光が弱いものでした。



 さて2005年後編はタイニーターボの登場を紹介しました。1台1台が本当にエピックなので、全ラインナップを紹介しました。特にこの年は車種のバラエティが豊かで、魅力があふれています。好評を得たタイニーターボは翌年以降も長らく展開されることになります。
 車という要素はもちろん昔からレゴの中心を担ってきた存在です。子供は手で転がせる車のおもちゃが大好きです。しかしタイニーターボはそれだけではない、もっとディープな層を振り向かせるのに十分な魅力を持っていました。もちろん私もかなり買い集めました。
 レゴシティとタイニーターボという役者がそろったことで、ファンたちの作品制作の環境も変わっていきました。4幅車で格好いい車を作ることはできるのか?子供だましではなく、大人も満足させるほどのものが作れるか?前年までは迷うことなく「NO」であったその問いが揺らいだのです。4幅車文化が日本で花開くまで本当にすぐそこまで来ていました。

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