【レゴ作品】シンプルに美しくあるもの
作者:Y-Forest
美しい車は数多くあります。レゴで作られた美しい車も数多いです。それでは4幅で作られたレゴの美しい車はあるでしょうか。少なくとも今私の手元には一つあるようですが……。
4幅の車で控えめな演出の個性を出すことはやはり難しいことなのだと思います。エアロパーツと大胆なオフセットで武装したカスタム志向の作品との違いは、見所を作ることの難しさにあります。4幅車を作ること自体は簡単でも、良い作品を作ることは難しく、4幅車に挑戦する誰もが直面する問題となります。

この作品はシンプルな組み方ながらも、とても美しいボディプロポーションを作り上げることに成功した例です。白を基調にタンとグレーが挿し色にされたカラーリング、ディスク型ホイールのプレーンな外見が車をクラシックなイメージへと押し上げてくれています。6ポッチ長の新車屋根と、前後に使われた1x2スロープで曲線のイメージもしっかり取り込まれて全体にやわらかいボディラインとなっています。ボンネットの中央に鼻筋を通してあるのも、クラシックなスタイル作りに貢献しているようです。

緩傾斜の風防パーツで、リアラインは流れるようにまとめられています。リアの風防が半ポッチ内側にずらして設置されているのも、些細なことですがポイントが高いです。フェンダースカートもこの車のキャラクターにはピッタリ合っています。

低くエレガントなスタイルを得るために、ミニフィグが座る場所に床はありません。この作品はJAM展示用に私が預かっているものですが、今回集めた車の中でも床抜きを行っている作品は多く見られました。車の屋根を低くするための手法として定着しているようです。
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