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【映画】See You Again:ワイルドスピード SKY MISSION

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 以前に予告編を紹介した映画「ワイルドスピードSKY MISSION」を観に行ってきました。以下はシリーズ全編に渡るネタばれを含む感想記事となっています。

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 今この映画は世界中に多くの感動をもたらしています。かくいう私もその大きなムーブメントに取り込まれた一人です。しかし決してこの作品は「感動系」や「泣ける映画」といった類のものではありません。内容は開幕からクライマックスまで、ひたすら銃撃戦とホイルスピン、そして爆発を繰り返す超ド級のアクションものとなっています。それでは何が、人々を感動に誘うのでしょうか。

 シリーズ通算7作目となる今作は、またしてもユニバーサル映画の記録を塗り替える大ヒットを飛ばしてしまいました。今の映画界で最も人を興奮と熱狂に巻き込んでいるのはワイルドスピードであると言って差し支えないでしょう。2001年に第一作が予想外の大ヒットとなったときに、この映画がここまで影響のあるアクション大作シリーズになるなどとは誰にも想像できなかったでしょう。伝説の始まりは今世紀の開幕と同時に起こったのです。

 いつもワイルドスピードと共に語られるのは、00年代初頭のアメリカのスポコン文化です。当時のLAの若者たちが安価なホンダ・シビックをカスタムしていたという現実のカーシーンがワイルドスピードを生み出しました。一作目は特にリアルに車の世界が映し出されており、背景にいる人や車は映画用のエキストラではなく、本物のストリートレーサーが集められました。
 私がこの映画を最初に見たのは公開から何年も遅れてからでした。生まれついての車好きであった私ですが、当時興味の対象だったのはポルシェやVWなどのヨーロッパ車、またはホットロッドやマッスルカーといったアメ車文化でした。周りの人間がイニシャルDのハチロクに熱を上げていても、私は全く関心がありませんでした。ですからこの映画が私の車に対する見方を変えてしまったのです。それまで一度も感じたことなどなかった「日本車が格好いい」という気持ちを初めて抱いたのですから。

 日本車改造文化ここにあり!と世界中に見せ付けたワイルドスピードですが、それと同じくらいに重要なのはアメリカンマッスルの復活です。メインカーのほとんどが日本車となるシリーズ初期の作品でも、最後は必ず日本車とアメ車が対決します。
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 ダッジ・チャージャーとトヨタ・スープラの対決は今や伝説的なシーンとなりました。新しい日本車というライバルを得て、古いアメ車への注目が再び高まったのです。この映画以降、マッスルVSインポート(輸入車=すなわち主に日本車)の構図は様々な場面で見られるようになりました。
 一体どれだけの人間がこの映画に感化されて車に憧れを抱いたでしょうか。しかしこれほどまでに人々を惹き付けたのは純粋な車の魅力だけではありません。全くタイプの異なる2人の主人公、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)とブライアン(ポール・ウォーカー)の存在が車のキャラクター性と見事にハマったことが、今までに続く大ヒットを生み出した奇跡の配役なのです。

 しかし2作目ではポールのみが続投、3作目のTOKYO DRIFTではそのポールも降板し、シリーズで最低の記録を叩き出してしまいました。続編が出るたびにチューニングカーのレベルは上がっていき、ついにはヴェイルサイドのRX-7という究極のマシンまでスクリーンに登場しましたが、それは観客が見たかったワイルドスピードとは異なっていたのです。
 しかしTOKYO DRIFTのエンディングにドミニクがロードランナーに乗って現れたときから、ワイルドスピードはまた新たな進路へと向かい始めます。それはストーリーの原点回帰と、日本車一辺倒の姿勢から軌道修正することでした。

 4作目のワイルドスピードMAXでは、ドミニクとブライアンのコンビがそれぞれの愛車と共に復活しました。この作品以降、ワイルドスピードは最新作まで続く快進撃を始めます。過去のシリーズ作に敬意を示し、ストーリーやキャラクターのつながりが強く配慮されるようになりました。今までバラバラに存在していた1~3作目の要素が一つの場所に集まり、ついに最新作SKY MISSIONではTOKYO DRIFTまで含めた全ての事象が一つの線としてつながることになりました。

 今ではワイルドスピードに登場する車は日本車だけに留まらず多岐に渡っています。ストーリーもストリートレースに留まらないアクション大作になりました。もしワイルドスピードが1作目のときのまま日本車とストリートレースのみを扱う映画であったなら、それは車マニアのための映画となり、今のような世界中の人々の心を掴むような作品にはなっていなかったでしょう。実際のところ観客が見たかったのはエアロ武装したシビックではなく、ドミニクやブライアンたちによる物語だったのです。それが分かってしまえば、あとはそこに観客が興奮するアクションを可能な限り詰め込んでいくだけです。

 SKY MISSIONは間違いなく過去最高のアクションを盛り込んだ作品でした。いつもと少し違っていたのは、今作のエンディングがドミニクとブライアンの別れを描いているということです。ブライアンはドミニクの妹ミアと恋仲であり、5作目で妊娠発覚、6作目で子供を授かりました。スピード狂だったブライアンも父親となり、ストリートレースやドミニクとの「仕事」からは足を洗うことにしたのです。2人は伝説のシーンと同じようにダッジ・チャージャーとトヨタ・スープラに乗り、一つの道路を並んで走ります。そこには1作目の時のような怒りや闘争心はありません。やがて道は分岐点となり、2台の車はそれぞれ別の方向へと走っていくわけです。私はこれほどまでに今作のエンディングに相応しいシーンはないと思いました。他の多くの観客たちも同じ思いであったはずです。ブライアン役のポールが今作の撮影中に事故死してしまったという事実がそこにあるからです。

 この映画のファンたちは、ある意味では純粋に作品世界のみを楽しんでいるわけではありません。どこまでシリーズが超大作に発展していったとしても、その根底には車やストリート文化があります。ワイルドスピードは画面に出てくるあらゆるものが私たちの現実の世界とつながっています。観客一人一人のライフスタイルと必ずどこかにつながりがあるのです。重要なのは車ではなく人と人との絆であると、劇中では繰り返し語られます。1作目の公開から15年間、当時10歳の少年なら今頃は自分の車を手に入れているでしょう。当時25歳でワイルドスピードのようにヤンチャだった若者なら、すでに家族を持ってスピードの出る車からは降りているかもしれません。多くの人が自分の人生とこの映画を重ねて生きてきたと思います。だからこそ俳優ポールの不幸な死を悲しみ、劇中でのブライアンの引退に祝福を送るのです。




 記事タイトルの"See You Again"はワイルドスピードSKY MISSIONのサウンドトラックから、ウィズ・カリファの曲のタイトルとなっています。今作でドミニクとブライアンの別れのシーンで流れるとてもエモーショナルな曲です。ブライアンは映画の中ではこれからも生き続けます。だから「さようなら」ではなく「また会おう」なのですね。
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