【YouTube】SoWo:世界最大のユーロ/VAGイベント
世界では常に様々な素敵なイベントが開催されており、幸いなことに各種ウェブサイトでその画像や動画をキャッチできる環境が今はあります。今回は町一つを飲み込んだユーロ系最大のイベントをご紹介します。
SoWoはSouthern Wortherseeの略です。このイベントはオーストリアのヴォルターゼーで行われているVAGイベント、GTIトレッフェンに由来しているようです。SoWoの開催地はアメリカ・ジョージア州のヘレンという田舎町で行われます。年々知名度を増していくSoWoであり、イベントの週末には普段の人口の430人が20000人にまで膨れ上がります。町も全力を挙げる一大イベントなのです。

このイベントのメイン層は水冷VWです。中でもゴルフはユーロ系ベース車の代表格です。アメリカではヨーロッパ車も日本車と同じインポート(輸入車)という括りに入り、そのカスタム手法もJDM系と共通点があります。今ではやはりツライチを極めるスタンス系が主流です。

VWと常にセットになるのはアウディです。アウディが現在VWグループに属していることはもちろんのこと、歴史的に見ても水冷になってからのVWはアウディと密接なつながりがあります。ユーロ界隈でよく聞かれるVAGというのはVolkswagen Audi Groupのことであり、VWとアウディを一まとめにしたジャンルになります。

ゴルフMk1など、クラシックな水冷VWも向こうではハイエンドなショーカーがたくさん存在します。この世代の綺麗な固体は日本国内ではほとんどお目にかかれません。エンジンは新しいものにスワップされ、エンジンベイも美しくシンプルに仕上げられています。BBSなどのメッシュホイールと組み合わせるのが王道です。

古い空冷VWの姿もたくさん見ることができます。日本では水冷と空冷は全く異なる文化を形成していますが、アメリカではその境界線はあまり感じられません。空冷VWは塗装の剥げや錆びをそのまま残したラスティなカスタムが多数見られます。車高も地面スレスレにスラムドしたものが多いです。

ユーロ系でVWやアウディの次に来るのはBMWでしょう。カスタムベースとして高い人気があり、SoWoでも大きな勢力のようです。VAGと違ってFRなのでドリフト用にも人気があります。

VWとの血縁が濃いポルシェも新旧様々なモデルが登場します。最近は90年代前半の964をベースにエアバッグを入れてガッツリ落とした仕様が流行のようです。ベース車としても丁度手ごろな価格なのでしょう。

夜になるとイベントの勢いは静まるどころかさらに喧騒が増します。酒を片手に歌って踊り、そこかしこでバーンナウトが行われるどんちゃん騒ぎになります。画像のシーンでは、車の低さを競うリンボーをやっているところです。ラビット・ピックアップの荷台には男たちがぎゅうぎゅうに乗り込み、車の車高を落としています。リンボーは最近のシャコタン系のイベントではよく見られる興行です。
ユーロ系も今はシンプル&クリーンなカスタムが主流になっています。10年ほど前にはたくさん見られたスポコン風ゲテモノエアロはほとんど絶滅しています。またアメリカのVAGシーンに感じることは古いモデルから各世代の車が勢揃いしているということです。新旧の中間の世代が抜け落ちている日本のVWシーンとは異なる、隔たりのない一体感があるように思いました。
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