ロータス・エランとイギリス製ライトウェイトスポーツの記憶 | JAM
Lotus Elan
Builder: 最澄
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新しいものの登場にはいつも心躍らされます。新しくて素晴らしいものには、奇抜なアイディアは必要ではありません。意識せずともビルダーのこだわりは映し出されているものです。
今となっては見る影もありませんが、かつてのイギリス車といえばたくさんの名車が揃っていました。特にイギリス製のライトウェイトスポーツといえば日本でもエンスージアストの趣味の車として代表的なものでした。ロータス・エランの小ぶりさは60年代という時代ならではのものでしょう。現代の車にはない魅力を感じるエンスーは今でも多いはずです。

私は見た瞬間にこの車がエランだと分かり、その素晴らしい出来に感動してしまいました。4幅車としては取り立てて珍しいビルテクは使われていません。サイズもとてもコンパクトにまとまっています。そのコンパクトさがエランとい車を表すにはちょうどよいバランスです。そして何よりも無理をしないフロントの造形が素晴らしいです。プチスロとカーブスロープを組み合わせたノーズはエラン以外の何者にも見えません。捉えるのが難しい繊細な形をよく表現できています。

バンパーは前後ともグレーのレールプレートです。4幅車ビルダーにとって細かい凹凸を表現するのに便利なパーツです。上下反転させてもレールの形状が対称になっているのも良い点で、リアバンパーは上下逆組みになっています。ブラケットを駆使した隙間のないクリーンなビルドです。ボディカラーは黄色で統一され、ホイールもごく基本的なものが選ばれています。平凡なものを組み合わせて非凡な作品へと昇華することはレゴの基本原理でもありますね。今回はロータス・エランという例でそれを見ることができました。
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