Thousand Horsepower:1000馬力のスーパーモンスター
Bugatti Veyron / Builder: kazuki
名門ブランド・ブガッティが現代に復活したときのインパクトはかなり大きなものでした。その車は1000馬力のスーパーモンスターカーだったからです。
Hot Minifig Ridesはその名の通りミニフィグのためのイベントです。集まる車の多くはミニフィグが中に乗っています。しかし4幅車という括りの中にはそうではない車もたくさんいます。例えばレゴ・レーサーズのタイニーターボ・シリーズなどはフィグなし4幅車の代表的な形です。そして私のイベントが大きくなるにつれ、そういった車がだんだんと増えてきています。ここに紹介するブガッティ・ヴェイロンもそんな、ミニフィグが乗らない4幅車です。
一ついえるのは、ミニフィグなしでなければ成しえなかった車であるということです。ルーフ部分はプレートの横組みになっており、キャビンの中にはほとんど空間はありません。テクニックのボールジョイントを使ったフロントグリル、ピストルを使ったフロントの窓枠、2x2丸タイルのタイヤと、通常の4幅車から逸脱したビルドが目白押しです。ポチスロを使ったヘッドライトも、クリッププレートで半目分隠すことで実車の表情に近づけています。この車は、車を作るために必要と思われる部品をほとんど使っていません。いえ、私が常識と思っていることは、フィグ乗り4幅車を作る上でのセオリーであって、この車には通用しないものだったのです。ミニフィグを排除した4幅車はミニカーに近づいていくのだと感じました。
しかしフィグ乗りで車を作っている我々もこの車から学ぶところはたくさんあります。ドアからリアフェンダーに向かうカーブの組み合わせは特に美しいポイントです。テールライトは双眼鏡で、後ろからの見た目もばっちりヴェイロンの顔になっています。
裏側です。フィグが乗る空間を作る必要もなければ、タイヤも付けないので普通の4幅車とはかなり風景が違います。自由なパーツの組み合わせで形が作られていることが分かります。ボディカラーが黒なのでホイールをグレーにする割り切り方でも見た目上の違和感はありません。
ちなみに隣には同ビルダーによるミニ版のヴェイロンも並んでいました。こちらもギアをホイールにしたファンキーなビルドです。HMRでフィグなしの車は少数派ですが、去年よりも数は増えています。これはそのうちに無視できないムーブメントになることでしょう。
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